事務の粕川です。
少し前になりますが、家族に誘われ車椅子バスケ天皇杯を観戦してきました。
娘がバスケ経験者だったので、小学生、中学生の全国大会やインターハイ、
社会人リーグ、Bjリーグを観てきましたが、車椅子バスケは初観戦でした。
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きっかけは東京パラ五輪の「JAPAN」の活躍。我々家族に充分車椅子
バスケの面白さを与えてくれました。家内と娘に至っては御贔屓選手の試合を
観戦に行ったり、千葉ポートアリーナで全日本候補の合宿があると聞けば、
練習風景を観に行く熱の入れようでしたので、天皇杯という国内最高峰の試合を
機にそこまで関心が高くない私を巻き込み観戦させようとの魂胆でした。
会場には通常のスポーツ観戦では見られない多くのボランティアスタッフが
詰めていました。医療スタッフも通常の倍はいたでしょう。
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車椅子バスケの魅力を伝えるための体験コーナーもあり行列ができる程人気でした。
車椅子の操作とボールを同時に扱う難しさを体験した人はこれから始まる試合で
見せる選手のプレーについて、楽しみ方が俄然違ってくるでしょう。楽しさだけ
でなく奥深いところに連れていく工夫がされていて見るだけでも興味深かった。
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試合前の練習風景や試合中のプレーを見て一番感心するのは、ミドルシュートや
3ポイントシュートを打つにあたり、上半身だけでシュートしていることです。
普通シュートフォームが安定するようにジャンプシュートが基本ですが、選手は
椅子に座っているので制約が多いにかかわらず、結構な精度でリングにボールを
沈めてきます。一般の多くの人が下半身を使わずシュートしたら、リングまで
ボールが届かないと思われる距離からのシューティングを間近で見ると思わず
「凄い!!」と口走ってしました。
試合が始まるとそのプレーの激しさに驚かされます。椅子を当てあう、車椅子が
ひっくり返るのは当たり前。もし、ひっくり返っても審判もチームメイトも誰も
手伝わず、アクロバティック的に自ら車椅子を立ち直らせプレーを再開していく。
そのようなトラブル程度なら「早くプレーを再開しろ」というような目つきで
仲間を鼓舞しています。
もうひとつ驚いたのは女子選手が出場していたことでした。男女混合は知らな
かった。両チーム2名ずついました。さすがに女子は男子に対し激しいプレーは
できませんが、それでも相手を止めるスクリーンを主に行うなど体を張ったプレ
ーをしていたのには感心しました。
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約2時間の試合でしたが鳥海選手のスーパープレーも見ることができ、また、
通常のバスケの試合とは一味違った楽しみ方、プレーの素晴らしさを堪能して
きました。今回は車椅子バスケ体験コーナーを時間がなく経験できなかったので、
次回観戦に来てコーナーが設置されていれば、是非体験したいです。
男子車椅子バスケは残念ながらパリパラリンピック出場は逃しましたが、
女子は4月21日豪州に勝利し、見事2大会連続の出場を決定いたしました。
夏に向けひとつ楽しみが増えました。
最後に私にとってサプライズが用意されていました。
後援のサントリーから表彰式のプレゼンターとして「土田雅人常務」と紹介され
思わず「あっ」と驚くと同時に懐かしさで一杯になりました。
彼と同世代の私にとって平尾誠司と並び同志社大ラグビー部同期のスター選手で
あった彼。眩しかったなぁ。