おはようございます。ITエンジニア科の倉持です。
今年は成人の日や新年度最初の授業の日など節目に当たりラッキーと思っていましたら年末のブログ当番にも当たりました。
まずは、10月30日に参加した「手賀沼エコマラソン」という大会の話から。
ボランティアスタッフとして6000人前後のランナーをスタート地点に誘導したあとで、スタートピストルの号砲とともに、私自身も最後尾からスタートし、ハーフマラソンを無事完走しました。
前日にランナーもボランティアスタッフも全員抗原検査をおこなったり、当日は飲食や物販のテントがないなどの制限があったり、完全に元通りとはいきませんが、2020年の春以降開催されなかった自治体主催の昔ながらの市民マラソンがついに復活したのは嬉しい限りです。
味を占め、12月4日には「ベジタブルマラソンin柏」という大会でまたハーフマラソンを走りました。
柏の葉公園を1km×1周+4km×5周するコースで種目の参加者は150人ほどでした。
親子マラソンなどを含む全体でも500人ほどの民間の団体が主催するコンパクトな大会です。
大会直前までエントリーを受け付けてくれて、思い立ってすぐに出られるのが民間の団体が主催する大会の良いところです。その代わり、アスリートビブス(ゼッケン又はナンバーカードとも言う)に名前が入らなかったり、コースも公園内や河川敷や歩道などに限られるなど、サービスは簡素になります。
一方、自治体主催の大会は、だいたい2か月以上前に締め切られるので、参加には計画性が必要です。
初めてマラソン大会に参加しようという方がもしいたら、何か月か先の大会に申込んで練習するでしょうから、どちらかというとサービスが良く、交通規制をして公道も走れる自治体主催の大会のほうをお勧めします。
今日、紹介したいのは、2つの大会でタイムの計測に使用されていた2種類のRFIDタグです。
こちらは、手賀沼エコマラソンで使用したタグで、足に装着するタイプです。
このタグは運用開始から15年ほど経っているので、ノウハウが蓄積され、運用が安定しています。
長く運用されているシステムはチェック項目が増えながらも個々のチェック作業自体には無駄がなくなる傾向があり、少し早めに大会会場に入ってスタッフの準備を眺めているとそれがよく分かります。
このタグの台紙の装着手順や注意書きも必要最小限に良く練られています。
一方でこれを守らないと記録が取れないことがあるのがこのタグの弱点でもあります。
もう1つのこちらは、ベジタブルマラソンで使用しているBIBタグです。
アスリートビブスに直接張り付いているので、ランナーが気を付けるのは「折らない」「剝がさない」という程度。返却が不要なのも利点です。
欠点は水に弱いこと。肌に張りつくと機能しないので、防水性の素材を貼って隙間を確保しています。
このタグはUHF帯のタグ(手賀沼のものはHF帯とLF帯のハイブリッド)です。2019年に「陸上移動局」という制度ができたことにより、マラソン大会などの屋外イベントでも公道などに受信機を設置し1W以下という以前より高い出力でUHF帯タグの運用ができるようになりました。(以前は20mW以下の微弱な特定小電力無線局か250mW以下で設置するごとに登録が必要な簡易無線局)
直後にコロナ禍となってしまったので、運用されているのを見たのはこの大会が初めてでした。
まだ運用ノウハウが出来上がっていないようで、計測の失敗のリスクもありそうですが、いずれは自治体主催の大会でも採用されると思います。
マラソンに限らず、UHF帯は利用シーンの幅が広く、電力自由化対応でのスマートメーターの設置や携帯の5Gへの移行で空いた周波数帯をどうするかなど、ここ10年ほどでも色々と変化がありましたので、時々気にしておくと面白い話題が見つかると思います。
次は、1月7日に「葛飾ふーてんマラソン」という大会でハーフマラソンに参加し、2月12日に「ちばクロカンGP」という大会で10㎞のクロスカントリーに参加します。来年こそは通常運転で行きたいですね。
皆さんも良いお年をお迎えください!