就職指導室の徳永です。
小学四年生の孫が、学校でGSや人プロが時間割にあると言っていました。
GSは、ガソリンスタンドではなく、グローバル・スタディの略で、外国人の講師から英語を教えてもらう時間だそうです。また、人プロ(にんぷろ)は人間関係プログラム。コミュニケーション能力を向上させ児童同士が仲良く生活できるようになるための勉強だそうです。
私が小学生のころはどうだったでしょか。近所の国道が未舗装で、たまに車が砂ぼこりをあげて走るだけでした。学校が終わってから級友たちと集まってよく野球をしたことを覚えています。あちこちに残っていた防空壕で戦争ごっこもしていました。ビルも少なく、広い空と低い山を見ながら生活していた時代です。
当時、小学校で勉強したことは、ほとんどが忘却の彼方でありますが、学校に外国から視察団が来てチョコレートを配っていたことも覚えています。GSの時間はなかったのでギブミーチョコレートなどとは言わなかったですが。それからもうひとつ、社会科の副読本で見た未来の都市予想図。子供ながらに、そんな時代が本当に来るのだろうかと半分以上信じていなかったです。
懐かしくなってインターネットで検索してみました。同じものは出てきませんでしたが、近いものが見つかりました。1961年の「たのしい四年生」に掲載された「2061年の東京」(画:伊藤展安、案:福島正実)です。高層ビルが立ち並び、ヘリポートから、大型ヘリが離着陸しています。その姿はオスプレイとよく似ています。動く歩道には、動くテレビも設置され、人々はテレビを見ながら行き交います。この姿は、歩きながらスマホをしている現代人とよく似ています。高層ビルに高速道路に高速列車、100年後どころか50年後には現実のものとなりました。予想も正確で、しかも急速に時代が進化していることを感じます。
それでもたったひとつだけ実現していないものがあります。
それは空飛ぶ車です。
新年早々のニュースで、アメリカ・ラスベガスで世界最大級の家電・IT展示会『CES』が開幕し、世界4500以上の企業が最先端の技術を披露。次世代通信規格「5G」のサービスが始まり、AI(人工知能)の活用も進む中、“空飛ぶ車”が出展され注目されたそうです。
空飛ぶ車が現実のものとなったら未来予想図が完成図になる……夢がひとつ増えました。