行ってまいりました。
情報処理科の朝賀です。
米本城跡は近場にあると知っていたものの、近くを通ってもどこにあるのかわからず、20年近く自分の中で伝説の城にしていました。
私にとって行ったことがない場所と見たことがないものは伝説です。江ノ島も伝説です。
スマホのマップアプリで時々位置を確認し、自動車とすれ違いつつ狭い歩道を歩いていると
ありました。伝説との邂逅です。せき神様ってなんだろう。
案内の方向へ進むと、舗装された道路に閑静な住宅街。
と思ったら、すぐに舗装は途切れて砂利道に。その道を少し行くと
ありました。説明板です。米本城は龍牙城(りゅうげじょう)とも呼ばれていたそうで。
城主は有力土豪の村上氏。そういえば、近所に村上という地名があります。
せき神様ってなんだろう。
説明板の地図を眺めて、とりあえずせき神様のところまで行ってみようと踏み込んでみました。
道らしいところを歩いて奥に進んでいくと、だんだん道が細くなって右も左も急斜面に。
道中には祠が2つありました。なんの祠かわかりませんでしたが、とりあえずお参りしました。
さらに進むと木が倒れていて、根の張っていたあたりが崩れて穴が空いてました。
それでもせき神様は見てから帰りたい一心で、先に進みます。
あ、だめだわ。
右奥の方に道らしいものは見えるものの、そこまで進むにはかき分けて進まないといけなそうです。
迂回して進める道がないかと辺りをウロウロしてみましたが、急斜面を滑り降りるくらいしか方法が見当たらず。
斜面を降りれば他人様の所有地に突っ込む感じなので、それもよろしくない。
あたりも薄暗くなり始める頃合いだったので、無理して進むものではないなと思い引き返すことにしました。
蜘蛛の巣にも顔から突っ込みましたし。
せき神様ってなんだったんだろう。
帰りがけ、小学生の頃よく遊び場所にしていた神社に寄ってみました。
説明板があったので眺めてみたら、太田道灌の軍勢が布陣した伝承が書いてありました。
それは知らなかった。
懐かしい場所で新しい発見があった良い散策になりました。
いまだから気付けるものもあることを知ったので、今度は時間をかけて散策してみたいものです。
そうそう。帰ってから確認したら、どうやら道中でみかけた2つの祠が「せき神様」と「あんば様」だったようです。
せき神様は、”逃げ遅れて隠れていた老兵が、咳をしたために敵に見つかって斬られてしまいました。この人のお墓だと言い伝えられています”とのこと。”ひどい咳が出るときは竹筒にお茶を入れてお参りすると治る”と伝えられているそうです。
あんば様は、悪い病気を追い払う神様だとか。
よくわからずお参りしてきましたが、目的は達成していたようです。