2月9日は朝から冷たい風が吹いて、天気予報も雪が降ると言っていました。
朝、台所のカーテンを開けると、隣の棟のひさしの上に、たくさんのスズメが止まっていました。
ひとひら、ふたひら、落ち始めた雪を見ながら「寒いねえ~ 今日は積もるかもね」とでも話しているように、羽根を膨らませています。
< 雪の来る 予感に羽根をふくらませ >
やがて降りだしました。
見る間に積もり始めて、あたりが白くなっていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/6f/b68cb1535d0ca3a28d25b4da6257c06a.jpg)
これ、何の木だと思われますか?
ちょっと変わった枝振りでしょう?
真上からご覧になる機会はあまり無いと思うのですが、エゴノキです。
ベランダの手すりの上に、黒いマフラーを敷いて、風に乗って舞い込んでくる雪を受けました。
ふわっと飛んできたのは、仲間とはぐれた一片でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6b/74e9efd9b6fe37684d28c458cec204b8.jpg)
< 天からの手紙か ひとつ六花降る >
「雪は天からの手紙」と言われますが、この形はどんな空の様子を語っているのでしょうか?
こんな手紙も届きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/de/55765c0a7cd0379e6b7917162e99bec1.jpg)
幾つのも結晶が複雑にかさなっていますが、細い針状の部分などが壊れずに落ちてきた不思議に、見とれてしまいました。
やがて、そのまま夕方になりました。
雪が降ったままに日暮れてゆくのは「雪暮れ」で、大阪のような暖かい地方では珍しいことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d1/04be70292a58682c898fbbe073fe37a2.jpg)
< わが窓の 向こうの小山 雪暮れて >
< 雪暮れの 今宵は鍋の支度する >
一夜明けて
陽が射しはじめると、積もった雪が、はやく天に還らなくてはとでもいうように、融け急いで氷のようになっていきます。
その中にきれいなものがありました。
例えば、これです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/8e/1dc94d4fd991816c6d312476348878e6.jpg)
薄暗い所で、ひさしのようにせり出したのへ、わずかに光が当たっているのです。
こんなのも
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a9/f700df3ec50b11a1269227c47d3939a6.jpg)
ガラスの橋がかかっているのが、見えますでしょうか?
< 消えるまで 輝いている 雪の精 >
すっかり明るくなりました。
木の根元に丸く、雪解けの穴が見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7d/dd9948bb72dca3775d43c2cd417a7e2a.jpg)
吹雪のような降り方だったので、根元の所までしっかり白くなっていたのです。
でも、こんなわずかな積雪でも、根っこの周りは先に解け始めるのですね。
この現象は「根回り穴」とか「根開き」とか呼ばれています。
「根開き」の方は、寒い地方で、ブナの木の根元から深い雪が解け始めるときに、地元の方々が春の来る喜びを感じつつ、こんな名前で呼ぶそうです。
これが出来る理由は、様々に説明されていますが、私には、木の命の息吹が感じられてなりません。
< 根まわりの穴に樹命のあたたかさ >
長々とご覧くださって、ありがとうございました。
![にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ](http://outdoor.blogmura.com/sanctuary/img/sanctuary88_31.gif)
朝、台所のカーテンを開けると、隣の棟のひさしの上に、たくさんのスズメが止まっていました。
ひとひら、ふたひら、落ち始めた雪を見ながら「寒いねえ~ 今日は積もるかもね」とでも話しているように、羽根を膨らませています。
< 雪の来る 予感に羽根をふくらませ >
やがて降りだしました。
見る間に積もり始めて、あたりが白くなっていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/6f/b68cb1535d0ca3a28d25b4da6257c06a.jpg)
これ、何の木だと思われますか?
ちょっと変わった枝振りでしょう?
真上からご覧になる機会はあまり無いと思うのですが、エゴノキです。
ベランダの手すりの上に、黒いマフラーを敷いて、風に乗って舞い込んでくる雪を受けました。
ふわっと飛んできたのは、仲間とはぐれた一片でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6b/74e9efd9b6fe37684d28c458cec204b8.jpg)
< 天からの手紙か ひとつ六花降る >
「雪は天からの手紙」と言われますが、この形はどんな空の様子を語っているのでしょうか?
こんな手紙も届きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/de/55765c0a7cd0379e6b7917162e99bec1.jpg)
幾つのも結晶が複雑にかさなっていますが、細い針状の部分などが壊れずに落ちてきた不思議に、見とれてしまいました。
やがて、そのまま夕方になりました。
雪が降ったままに日暮れてゆくのは「雪暮れ」で、大阪のような暖かい地方では珍しいことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d1/04be70292a58682c898fbbe073fe37a2.jpg)
< わが窓の 向こうの小山 雪暮れて >
< 雪暮れの 今宵は鍋の支度する >
一夜明けて
陽が射しはじめると、積もった雪が、はやく天に還らなくてはとでもいうように、融け急いで氷のようになっていきます。
その中にきれいなものがありました。
例えば、これです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/8e/1dc94d4fd991816c6d312476348878e6.jpg)
薄暗い所で、ひさしのようにせり出したのへ、わずかに光が当たっているのです。
こんなのも
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a9/f700df3ec50b11a1269227c47d3939a6.jpg)
ガラスの橋がかかっているのが、見えますでしょうか?
< 消えるまで 輝いている 雪の精 >
すっかり明るくなりました。
木の根元に丸く、雪解けの穴が見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7d/dd9948bb72dca3775d43c2cd417a7e2a.jpg)
吹雪のような降り方だったので、根元の所までしっかり白くなっていたのです。
でも、こんなわずかな積雪でも、根っこの周りは先に解け始めるのですね。
この現象は「根回り穴」とか「根開き」とか呼ばれています。
「根開き」の方は、寒い地方で、ブナの木の根元から深い雪が解け始めるときに、地元の方々が春の来る喜びを感じつつ、こんな名前で呼ぶそうです。
これが出来る理由は、様々に説明されていますが、私には、木の命の息吹が感じられてなりません。
< 根まわりの穴に樹命のあたたかさ >
長々とご覧くださって、ありがとうございました。
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