そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

カラスとスズメの間って?

2008年04月04日 | 3~5月の草木
寒い地方ではまだ咲いていないかもしれないですが、愛らしいカラスノエンドウ
写真の左にあるピンクの花です。
きっとあなたもご存知でしょう?

私はずっと<烏の+豌豆>という名前だと思っていました。(カラスが食べる豌豆だと思い込んでいたのです
ところがなんと真相は<烏+野豌豆>なんだそうです!!
「わぴちゃん」こと岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)に出ています。

<カラスみたいに真っ黒な莢が出来て、野原にあって、豌豆みたいなつる草>が、名前の由来とか・・・


このカラスノエンドウの仲間にスズメノエンドウというのがあります。
たぶんスズメの方が小さいだろうって想像されたでしょう?

大当たり
写真の右にある小さな白っぽい花が、それです。カラスに比べるとかなり小さいですね。
よく解らないでしょうから、大きくしてみましょう。

名前を漢字で書くと<雀野豌豆>となります。

では、上の写真の真ん中の花は何でしょう?

実はこれが、今日の記事の題になっている「カラスとスズメの間」の名前を持つ植物なんです。
カスマグサ
初めて知ったときは笑っちゃいました。

カスマグサも小さいので、大きくしてみますね。

このカスマグサは、カラスやスズメと比べると、見かけることはずっと少ないです。

それぞれの葉っぱと実の形や大きさは、上の写真で見比べていただけるでしょうか?

実が熟すとはじけて、中のお豆(タネ)が飛び出します。
タネの大きさを比べて見ました。


一番上の大きいのがカラスノエンドウ、下の左がスズメノエンドウ、右がカスマグサです。
スズメノエンドウは極小なので、タネも2個ずつです。

どれも、はじける前の実を採って、手で開いて写していますので莢が真っ直ぐですが、実際は下の写真のような感じになって、マメが飛んでいく仕組みです。

花も実もタネも、スズメが一番可愛いですね

いずれもマメ科ソラマメ属ですが、こんな小さなのがソラマメの仲間とはおどろきです



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コメント (20)
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