そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

冬に使い残した言葉たち

2011年03月04日 | 霜・氷・雪
冷え込みの厳しかったこの冬、何度か雪が積りました。
いつもの冬には白くならない遠くの山も、ご覧のとおりです。

     <遠山に積もりし雪の珍しさ>

ブログにも何枚かの雪の写真をUPしました。
でも、このところ春めいて、冬らしい記事を書くことはもう無さそうです。
使いたかったのに、使えなかった冬の言葉たち・・・
名残惜しいので、書かせてくださいね。


雪持ち笹

 積り始めた雪が、笹の葉の上に。
 こうして、葉や枝に雪を乗せた状態を「雪持ち」といいます。

 この日はまだまだ積って重そうでした。

     <雪持ちの笹重そうにうなだれて>


雪暮れ

 雪が降りながら日が暮れていく時の様子が「雪暮れゆきぐれ」です。
 昼間の雪とは違って、なにやら寂しい風情です。
 外に出ているときには早く家に帰りたくなるものですよね。

     <雪暮れの街冷え込んで急ぎ足>

 同じ読み方の言葉に「雪暗れ」というのがありますが、これは「雪催いゆきもよい」」と同じように、今にも雪が降り出しそうな、どんよりとした空の様子を表す言葉です。


斑雪はだれゆき

 積もっていた雪が、あちこちに少し消え残っていたり、水分が多い春の雪がまだらに降り積もって いる様子を表します。

 子供の頃には、こんな消え残った雪をかき集めて、小さな雪うさぎを作って楽しみました。

 <斑雪母と集めて雪うさぎ>


粗目雪ざらめゆき

 積っていた雪が融けかかり、それが夜の寒さで表面がザラザラに凍っている様子です。
 こんなときは、雪なのに踏むとザクザクまたはジャリジャリという音がします。
 その音を聞きたくて、わざと踏んでみたりもしました。

<粗目雪融け行ゆく音が聞こえそう>

こんな雪の言葉、もしかしたら俳句の季語にも入っていないかと調べてみましたが、どれも季語にはなっていませんでした。

でも、私はそれぞれに好きな言葉です。きれいな表現だと思うのですが、いかがだったでしょう?

つまらなかったですか?
最後までお付き合い下さって、ありがとうございました。



コメント (10)
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