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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

キノコ狩りでムキタケを大量ゲット…(妻女山里山通信)

2011-10-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 茶臼山でムキタケが採れたので、妻女山も出ているはずとシロへ向かいました。そのシロは、林道から外れた谷の崖に倒れ込んだコナラの倒木なんですが、谷は深い薮の奥にあり、手入れのされていない暗い杉林の縁にあるため、地元の人でも足を踏み入れる人は誰もいません。あるのはイノシシの足跡ぐらい。稀に月の輪熊も来るかな。

 谷に向かって倒れこんだコナラは、ほぼ45度の角度で、斜面は場所によっては、それ以上。救いは岩場でなく土の崖であることですが、雨後で泥濘状態であるため、足場をちゃんと確保しないと転落の危険がありました。コナラの根元まで登って採り始めたのですが、ムキタケは雨後のためたっぷりと水分を含んでいて、むしり取ると露がたっぷりと滴り落ちるほどでした。

 苦労して採り終えると、持って行った不織布の袋がほぼいっぱいになりました。ザックに袋を詰め込み、次のシロへ向かいました。そして、ムラサキシメジとクリタケをゲット。もうひとつのシロは、知人のKさんに先を越されたようでした。

 茶臼山でも皆さんが言っていましたが、ウラベニホテイシメジもジコボウ(ハナイグチ)も出ないままムラサキシメジの季節になってしまったと。9月初めに降雨があり冷え込んで松茸やら初秋のキノコが一斉に出たのですが、その後残暑がぶり返し、以後全くキノコが、毒キノコさえ出なくなってしまったのです。そして、10月下旬になってやっと雨が降り、気温も下がってキノコが出始めたのですが、季節は早晩秋のキノコの時期になってしまっていたというわけです。

 さて、採ってきたキノコですが、通常ならムキタケは、洗って掃除したらそのまま料理に使います。しかし。これからはそうはいきません。たっぷりの湯で茹でこぼす必要があります。もちろんセシウムと一緒に味も抜けてしまいますが、命には代えられません。除染用のガス代は東電に請求したい。だいたい除染は、原因を作った東電が出費して、東電の社員が専門教育を受けてボランティアでやるべきです。チェルノブイリでは、除染作業にかかわった50万人のうち2万人が亡くなり、20万人が放射線障害による病気で苦しんでいるそうです。素人が軍手とマスクでやる作業ではありません。それに、高濃度汚染地帯は、まず避難が先でしょう。

 ムキタケ、クリタケ、ムラサキシメジともに腐生性キノコで、セシウムを10倍溜めるという菌根性ではありませんが、念のためたっぷりの塩水に浸けた後、流水でよく洗ってから、茹でこぼしました。ムキタケは、皮が剥けて白くなってしまいました。これはすぐに食べる分を除いて冷凍にしました。塩水に浸けるのは虫を追い出すためですが、セシウムと結合するので除染効果もあるようです。また、酢やクエン酸を加えるとより効果があるそうです。(ベラルーシのベルラド放射能安全研究所)

 長野県の発表で、佐久のチャナメツムタケからセシウム134が600Bk/kg、セシウム137が720Bk/kg検出されました。場所は群馬県境に近い物見山(1378.4m)西側。ムラサキシメジは不検出(定量下限値:28 Bq/kg)。場所は佐久市内山で、前記の場所より約6キロ以上西の里山。やはり群馬県境が高い様です。県境の山が低い所は放射性物質が超えて降下していると考えていいでしょう。上田の真田が以外と高いのも、鳥居峠を超えて来たと考えられます。
 しかし、長野県北部が高いのは、放射能雲が南風に乗って2000m級の県境の山脈を超えたのではないかとも考えられます。また、一度新潟県に抜けたものが北東の風で信濃川を遡ったという人もいます。
 善光寺平南部の松代、屋代、篠ノ井が低かったのは、四阿山がブロックしてくれたことと、放射能雲が飛来した当日に、その隣接地域で降雪や降雨があり、これらの地域でなかったことが挙げられます。恐らく鏡台山から北、奇妙山から西、西山の冠着山より北で犀川以南だったら大丈夫だと思いますが、念のために除染することをおすすめします。
 ◆暫定基準値の500Bk/kgは、全面核戦争の非常時の許容量。ドイツ政府は、大人:8Bk/kg、子供:4Bk/kgを基準としています。500Bk/kgを数年食べたら即致死量になります。

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【10月に入ってから東京都・千葉・神奈川の水道水にヨウ素やセシウムが検出され始めたのはなぜか】高濃度に汚染された群馬・栃木山間部や奥多摩の汚染水が流れて来たためか。半減期8日のヨウ素が検出されるのはなぜか。4号機の再臨界は続いているのか。羽村市では、セシウム134・137計23Bq/kg、ヨウ素131が7.7Bq/kg。政府の高い暫定基準値以下とはいえ、毎日飲むもの。積算値が問題。◆セシウム除去には、逆浸透膜型の浄水器が必要です。
【4号機爆発は、想定外の核爆発だった!:岩田 清氏】これは海外では定説になっているらしい。再び大地震は、必ず起きます(二つ前の記事の下部・貞観地震から仁和地震の年表参照)。4号機の建家が崩壊して使用済み核燃料のプールが壊れたら、東京圏は終わりです。全原発即時停止廃炉以外日本には道がありません。全世界の原発も同様に! 子孫に最終処分の技術もない大量の核廃棄物を残すべきではありません。いずれにせよ50億年後、地球は赤色巨星化した太陽に飲み込まれ蒸発して終わるのですが・・。
■メルトスルーしてしまった原発から核燃料を取り出す技術は、まだどこも持っていないし、やったこともないという事実。東電の冷温停止など絵に描いた餅にすらならない。
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★ネイチャーフォトのスライドショーやムービーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。ニホンカモシカや粘菌、森のあんずのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。◆キノコの放射能汚染と除染についても。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。オオムラサキとスミナガシの写真はこちらにたくさんあります。もちろんキノコも。
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