
色々雑用に追われ、そうだ節分草を忘れていると気がつき千曲市の杉山の群生地へ。この冬は降雪も少なく春が早かったので、咲き終わっていました。それでも丹念に探すとちらほらと咲いています(左)。週末の妻女山里山デザイン・プロジェクトで飲食に使うため、縄文の名水を汲みに林道芝平樽滝線を登ります。全面舗装ですが、今年は落石がもの凄い。残雪もありました(中)。
樽滝で鳥を撮影の男性に邂逅。縄文の名水で再び出会い色々話しましたが、なんと猿の群れが上の森に出現。右に行ったり左に行ったり。声はすれども姿は見えず。なんで立ち去らないのだろうと思いましたが、彼と別れて車を走らせていて、そうか!と思いつきました。縄文の名水を飲みに来ていたのです。我々がいたので、下りて来られず、水が飲めずに悲しそうな声を出していたのです。我々が去った後、やっと甘露にありつけたことでしょう。
あんずの里へ下る林道で綺麗なヤマドリの雄に遭遇。その後でニホンカモシカに遭遇(右)。春ですねえ。

森のあんずは三分咲き(左)。わずかに満開のもありました(中)。スケッチパークの近くに御柱(右)。

週末まで暖かい日が続く予報なので、見頃になるかもしれません。開花情報は、千曲市観光課のサイトで確認を。いい撮影ポイントを見つけるには、とにかく歩くことです。拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』でもあんずの里を紹介しています。

翌日は妻女山奥の陣馬平へ。貝母(編笠百合)もかなり大きくなってきました。これは例年より開花が早そうです。

あちこちで日向ぼっこするヒオドシチョウがたくさん見られます(左)。サンシュユ(山茱萸)の花(中・右)。中国や朝鮮半島の原産で江戸時代に薬用として輸入。補腎、強壮薬、めまい、耳鳴り、インポテンツ、遺精、頻尿、老人の夜尿症などに用いる漢方薬。秋になる赤い実は、果実酒に。滋養強壮や疲労回復、冷え性、低血圧、不眠症に。

こちらはダンコウバイ(左)。遠目から見るとアブラチャンかサンシュユか見分けがつきません。ミヤマウグイスカグラ(中)。ニワトコ(接骨木)の若葉にはニワトコフクレアブラムシがつきます。春から秋までは雌だけの単為生殖で、秋に雄が誕生し、交尾により卵の状態で越冬します。新芽が開くと出てきて10日前後で成虫化し、毎日10匹ぐらいの雌の子供を胎生します(卵胎生)。

妻女山松代招魂社(左)。妻女山展望台から北の展望(中)。飯縄山や戸隠連峰が見えます。東の展望(右)松代城址方面が見えます(右)。ここを謙信本陣と思って帰られる方が多いのですが、ここは本来は赤坂山で、妻女山ではありません。国土地理院が勝手に名前を変えたのです。本当の妻女山は、本名を斎場山といい、ここより20分ほど林道を登った円墳が山頂です。拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』では、行き方など詳しく紹介しています。
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