モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

夏めく妻女山陣場平でハルジオンの除去と山蕗刈り。北アルプスパノラマ(妻女山里山通信)

2018-05-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 肌寒い朝でした。少し厚着をして陣場平へ。まず先週行なった帰化植物(主にハルジオン)の刈り取りの様子を見に行きました。午後はグリーンカーテンにするゴーヤを植えたり、ズッキーニの種を蒔いたりと用事があるので午前中で済ませるつもりで登りました。ここのところ早朝からカッコウの鳴き声で起こされるのですが、今朝はそれに特許許可局と鳴くホトトギスの鳴き声も加わりました。まいりました。

(左)妻女山駐車場から林道を登ると二本の落葉松が掛かり木に。コナラとヤマザクラを巻き込んでいます。とりあえず落枝を片付けて通れる様にしましたが、これは次回の妻女山里山デザイン・プロジェクトで処理しましょう。(中)陣場平へ。クマノミズキの実がなり始めました。(右)まず除草作業をした後で、山蕗を採取しました。5、6年前までは近在のおばさま達が採りに来たのですが、来なくなりました。その下の団塊の世代は来ませんね。JAや道の駅でも売っていますからね。ただ自然の中で自分で採る喜びは何にも替えられません。

(左)陣場平。緑が濃くなりました。もうすぐハルゼミやエゾハルゼミも鳴き出すでしょう。(中)貝母の多くは立ち枯れていますが、結実したものは、まだ青々としています。(右)毒草のクサノオウもまだあちこちで散見されます。

 ハルジオンで吸蜜するウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)。氷河期の生き残りといわれる優雅な蝶です。ステンドグラスの様に透けた羽が美しい。生態については、以前の記事で詳しく書いています。右上の検索でウスバシロチョウと入力し、プルダウンでブログ内検索をしてください。当該記事が出ます。

(左)今は亡き山仲間のKさんのログハウスがある堂平大塚古墳へ。(中)ブランチに行者にんにく味噌と山椒味噌のおにぎりと、ポーランドのビール。この後の作業でアルコールはあっという間に抜けてしまいます。(右)マユミの実がなり始めていました。小さな蜘蛛が。

(左)イタドリの葉の上にコミスジ。なかなか警戒心が強く近づくと逃げます。草の陰から腕を伸ばして撮影。(中)なんでしょうね。ベッコウバエとかフンバエに似ていますが、同定できません。(右)山椒の若葉に隠れるようにいたのはジョウカイボン。肉食昆虫です。

(左)コジャノメ。そっくりなヒメジャノメとは違いが微妙で、よく間違えます。(中)山椒の実がなり始めました。大きくなったら縮緬山椒を作ります。私の作るものはワイルドで、チリメンジャコではなくコウナゴを使い、佃煮ではなく薄味の煮物にします。舌がビリビリ痺れる絶品です。(右)ウスバシロチョウの食草のシロバナケマンも結実しました。

 Kさんのログハウスからの左に爺ヶ岳、右に鹿島槍ヶ岳。眼下に青き千曲川の流れ。贅沢なブランチの時間が流れて行きます。次回の妻女山里山。デザイン・プロジェクトの昼餉は、ここをお借りして盛大にやろうと思います。

 陣場平に戻りました。手前が仲間が作ったベンチ。中央の大木はクマノミズキ。この後車に戻ると、鞍骨山へ向かうご夫婦と邂逅。色々あちこちの山に登られているようで、登り口で拙書のパンフレットもご覧になったということで、持っていた拙書を紹介しました。ネットもされているということで、URLカードもお渡ししました。こいういう出会いが楽しいのです。

 用事があるので、そそくさと下山。妻女山展望台からの眺め。西から爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。手前は横田城跡のある横田地区や御幣川あたり。

 右へ白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。手前右は茶臼山。中腹に茶臼山自然植物園と動物園。右奥は虫倉山。手前は篠ノ井の中心街。

 北方にそびえるのは飯縄山と戸隠連邦と高妻山(戸隠富士)。間の手前に富士ノ塔山。千曲川の手前は長芋畑で、種芋の植え付けが盛んです。

 東方は松代城下。左に奇妙山。この名前の由来も拙書では詳しく紹介しています。清滝の上に登っていく私も二度と登らないかもしれないバリエーションルートも拙書では紹介しています。たぶんこのルートで登頂したのは私ひとりだろうと思います。ぜひ登りたいという方は、拙書を読むかメールでお問い合わせください。

(左)体長10ミリぐらいのミヤマフキバッタの子供。脱糞しかけています。(中)今回採ってきた山蕗は、ホタルイカの煮干しと煮ましたが。(右)身欠ニシンとも煮てみました。更に二つを合わせて、味噌煮にして千曲市の地粉ゆめせいきと味噌煮込みうどんにしてみました。馬鹿旨でした。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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