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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

貝母が枯れ始めた陣場平で舞うウスバシロチョウ。コミスジの交尾。ツツジが満開(妻女山里山通信)

2020-05-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(編笠百合)は、かなり枯れてきました。そんな陣場平をウスバシロチョウがたくさん舞っています。最高気温が29度の長野市でしたが、里山は爽風も吹いて、木陰にいれば快適でした。

 妻女山のあちこちでギンラン(銀襴)が咲き始めました。ある菌根菌や樹木と特殊な共生関係にあるので、持ち帰って植えても育ちません。絶滅危惧種です。つぼみの様に見えますが、これで満開なのです。

 貝母は種がたくさんできています。まだ小さいのですが、やがて直径2センチぐらいになり、枯れると弾けてたくさんの種を飛ばします。6月下旬に、空いている場所に、球根の植え替え作業をする予定です。

 シナノタンポポで吸蜜するウスバシロチョウ。氷河期の生き残りといわれます。食草のシロヤブケマンが増えたので、ウスバシロチョウも以前より多くなりました。

 ホタルカズラの群生地。小さな花ですが、たくさん咲いているので、気がつく人が多い様です。つぼみはピンクですが、咲くと次第に薄紫がかって最後はブルーになります。

 堂平大塚古墳のヤマツツジが満開になりました。ここには、園芸種のツツジもたくさん植えられています。

(左)ヤマツツジ。(右)レンゲツツジ。これは今は亡き山仲間のKさんが植えたものです。有毒なので庭木として植えてはいけません。

 古墳から見る篠山。山頂直下には、猪平という長野市の公園があります。近々訪れるつもりです。

(左)ツツジで盛んに吸蜜するコトラガ(チョウ目 ヤガ科 トラガ亜科)。(右)一瞬、ニホンミツバチが復活したかと思ったのですが、複眼の形など見ると、ヒメハナバチの一種でしょうか。

 セセリチョウ科のミヤマセセリ。スミレやタンポポの花で見かけることが多いのですが、ツツジも好きな様です。

 非常に活性が高く、撮影が困難でした。幼虫はブナ科のクヌギやコナラの葉を食べます。

(左)古墳に咲くリュウキュウツツジ。白いツツジは珍しい。大輪で美しいツツジです。300年ぐらい前から栽培されていたとか。琉球といいますが、沖縄とは直接関係なさそうです。(右)長坂峠へ向かう途中になぜか1本だけあるツクバネウツギ。よく探せば近くにもあるのかも知れません。

 交尾中のコミスジ(小三條)を見つけました(タテハチョウ科)。人の気配に敏感で、一頭の時はなかなか撮影させてくれませんが、交尾中なら逃げません。幼虫の食草はクズ、フジなどのマメ科の植物です。妻女山山系でも希少な蝶です。ラッキーでした。

 林道倉科坂線へゼフィルスを探しに行ったのですが、まだ時期が早かった様です。林道から北の眺め。右に松代城。千曲川の流れの向こうに髻山や斑尾山。右奥に志賀高原の山々。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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