ひとつ前の記事で、妻女山奥の堂平大塚古墳から見える篠山(907.7m)のカットを載せました。ツツジは咲いているかなと訪れました。帰りには初めて長谷寺にも参拝しました。
篠山は、善光寺平の多くの場所から見える大きな里山なんですが、篠山という名前を知らない人がほとんどでしょう。高句麗の王族、前部秋足(ぜんぶのあきたり)が延暦18年(799)に篠井性を下賜(かし)されており、篠ノ井の地名の元となったのですが、篠山の語源でもあるのでしょう。この時、多くの高句麗の豪族が帰化しています。高句麗人はツングース系で石の文化を持つ民族、長野市には高句麗式積石塚古墳として大室古墳群が、多くが破壊されましたが妻女山にもあります。陣場平奥には堂平積石塚古墳群があります。日本に馬産を伝えた人々といわれています。
細い林道を登っていきます。鶯も鳴いています。山頂近くの開けた場所から北の眺め。戸隠富士と呼ばれる高妻山。手前は、陣場平山。山の向こう側は鬼無里です。
(左)フデリンドウ(筆竜胆)リンドウ科。リンドウは秋に咲きますが、これは春に咲きます。小さく可憐な花です。曇りや雨の日は花は閉じてしまいます。ハルリンドウは、湿地に生え、ロゼット状の根生葉があります。コケリンドウはより小型で根生葉があります。(右)タチツボスミレ(立ち坪菫)スミレ科。種類も多く地域差もあるようです。
(左)ヒメハギ (姫萩)ヒメハギ科。1センチもない小さな花。種子にカルンクラというアリの好む附属体があり、アリによって散布されるそうです。あまりに小さいので、踏みつけてしまいそうですが、よく見ると可憐な花です。低山の尾根や山頂の日当たりの良い場所で見られます。(右)公園の四阿。すぐ下の赤松が大きくなったら展望がなくなってしまいますね。どうするのでしょう。
右手に南の展望があります。左は拙書でも紹介の五里ヶ峯と右下に村上義清の葛尾城跡。その向こうは、太郎山から虚空蔵山、和合城跡まで続く山脈。拙書にも載っています。眼下に千曲川の青い流れ。
公園内にある池。楓の若葉が映って美しい。山頂は、この池の向こう側からわずか5分です。
レンゲツツジはまだつぼみですが、ヤマツツジは満開でした。
逆光に映えて美しい春紅葉。しばらく見惚れていました。
林道を歩いてドイツトウヒの森へ。長い松ぼっくりが特徴です。
(左)出始めのイノデ(猪手)。(右)成長したイノデと手前にハナワラビ。
ヒトリシズカ(一人静)センリョウ科。別名は、ヨシノシズカ(吉野静)といい静御前のこと。ひとりでいることは少なく、たいてい林下に群生しています。
(左)ツツジに吸蜜に来た春型のキアゲハ。(右)モミジイチゴなんですが、通常は下向きに花が咲きます。篠山のものは皆上を向いていました。初めて見ました。
(左)標高が高いので、妻女山では散ってしまったウワミズザクラが咲いていました。(右)ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科。ケマンというのは仏具だそうですが、日本の草花は仏具から取った名前を持つものが少なくないのです。平地や山麓の日陰のやや湿った所に生える越年草。毒草です。
帰りは金峯山 龍福院 長谷寺に下りました。長谷観音の説明と、上にある塩崎城跡案内。
長谷観音に参拝。境内には、神仏習合の名残の長谷神社もあります。参拝恒例の御神籤をひきました。小吉でしたが内容は思わずほくそ笑むものでした。
◉長谷寺ホームページ
(左)大輪で純白のリュウキュウツツジが見事に咲いていました。(右)なかなか味のある仁王像。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
篠山は、善光寺平の多くの場所から見える大きな里山なんですが、篠山という名前を知らない人がほとんどでしょう。高句麗の王族、前部秋足(ぜんぶのあきたり)が延暦18年(799)に篠井性を下賜(かし)されており、篠ノ井の地名の元となったのですが、篠山の語源でもあるのでしょう。この時、多くの高句麗の豪族が帰化しています。高句麗人はツングース系で石の文化を持つ民族、長野市には高句麗式積石塚古墳として大室古墳群が、多くが破壊されましたが妻女山にもあります。陣場平奥には堂平積石塚古墳群があります。日本に馬産を伝えた人々といわれています。
細い林道を登っていきます。鶯も鳴いています。山頂近くの開けた場所から北の眺め。戸隠富士と呼ばれる高妻山。手前は、陣場平山。山の向こう側は鬼無里です。
(左)フデリンドウ(筆竜胆)リンドウ科。リンドウは秋に咲きますが、これは春に咲きます。小さく可憐な花です。曇りや雨の日は花は閉じてしまいます。ハルリンドウは、湿地に生え、ロゼット状の根生葉があります。コケリンドウはより小型で根生葉があります。(右)タチツボスミレ(立ち坪菫)スミレ科。種類も多く地域差もあるようです。
(左)ヒメハギ (姫萩)ヒメハギ科。1センチもない小さな花。種子にカルンクラというアリの好む附属体があり、アリによって散布されるそうです。あまりに小さいので、踏みつけてしまいそうですが、よく見ると可憐な花です。低山の尾根や山頂の日当たりの良い場所で見られます。(右)公園の四阿。すぐ下の赤松が大きくなったら展望がなくなってしまいますね。どうするのでしょう。
右手に南の展望があります。左は拙書でも紹介の五里ヶ峯と右下に村上義清の葛尾城跡。その向こうは、太郎山から虚空蔵山、和合城跡まで続く山脈。拙書にも載っています。眼下に千曲川の青い流れ。
公園内にある池。楓の若葉が映って美しい。山頂は、この池の向こう側からわずか5分です。
レンゲツツジはまだつぼみですが、ヤマツツジは満開でした。
逆光に映えて美しい春紅葉。しばらく見惚れていました。
林道を歩いてドイツトウヒの森へ。長い松ぼっくりが特徴です。
(左)出始めのイノデ(猪手)。(右)成長したイノデと手前にハナワラビ。
ヒトリシズカ(一人静)センリョウ科。別名は、ヨシノシズカ(吉野静)といい静御前のこと。ひとりでいることは少なく、たいてい林下に群生しています。
(左)ツツジに吸蜜に来た春型のキアゲハ。(右)モミジイチゴなんですが、通常は下向きに花が咲きます。篠山のものは皆上を向いていました。初めて見ました。
(左)標高が高いので、妻女山では散ってしまったウワミズザクラが咲いていました。(右)ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科。ケマンというのは仏具だそうですが、日本の草花は仏具から取った名前を持つものが少なくないのです。平地や山麓の日陰のやや湿った所に生える越年草。毒草です。
帰りは金峯山 龍福院 長谷寺に下りました。長谷観音の説明と、上にある塩崎城跡案内。
長谷観音に参拝。境内には、神仏習合の名残の長谷神社もあります。参拝恒例の御神籤をひきました。小吉でしたが内容は思わずほくそ笑むものでした。
◉長谷寺ホームページ
(左)大輪で純白のリュウキュウツツジが見事に咲いていました。(右)なかなか味のある仁王像。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。