一転して借りてきた猫のようになってしまったのは、南米では時に田舎もんと揶揄されるパラグアイではなく日本でした。デンマーク戦のあの果敢な攻めの姿勢はどこへいってしまったのでしょう。後半はそれなりに攻めの姿勢を見せてくれましたが。しかし、これが経験の差なんでしょうね。優勝候補と言われるスペインやオランダがなかなか優勝できないのも、実はこの経験の壁なんですね。ブラジルだってアルゼンチンだってドイツだってW杯が初めての選手がいるのに堂々とした戦いができるのは、脈々と培われた優勝経験による経験の蓄積がものをいうからなのではないでしょうか。岡田監督がラインを上げろと幾度となく指示しても下がりっぱなし。後ろからわき上がるように攻撃参加する機会もほとんどありませんでした。最後は経験の差が出たという感じでしたね。パラグアイはしたたかでした。
最後の監督采配はやはり?でしたね。ここで失敗するのではと危惧していました。森本を出さなかったのはなぜでしょう。セリエAといえばそれだけでそれでもディフェンスを引きつけられたはず。ひょっとしたら本当に故障していた? 決勝トーナメントを采配したことのない経験の差が臆病な采配となって出ましたね。交代のタイミングも遅かった。しかし、日本代表が残したインパクトは、どちらかといえば低調に推移している今回のW杯では相当なものだったと思います。
日本サッカーのひとつの夜明けを迎えたのは間違いないことだと思いますが、それだけに最後もっと印象に残る試合をして欲しかったと思うのです。選手にはやや悔いがのこるのではないでしょうか。もっとリスクチャレンジをして欲しかった。世界の論調も少しトーンダウンするでしょう。後のスペイン、ポルトガル戦を見れば、同じベスト8を狙う試合とは思えないほどその差は歴然です(途中まで視聴)。でも日本にとっては確実に未来につながるW杯であったと思います。画像はPK4-5となっていますが、正しくは3-5でした。それにしても残念。走りまくって守りきった駒野を攻める気持ちにはなれません。バッジオの浮いたPKを思い出しました。
興味は優勝チームに移ります。手堅いブラジル、しかし、出場停止と怪我人が。波に乗るアルゼンチンが少し頭半分ぐらい抜けているでしょうか。手堅いドイツは最後に若さが出るか。オランダはロッベンが止められたら?
それより今夜はスペインとポルトガルの大一番が朝まで。ああ、いったいいつ寝たらいいんでしょう・・・。
ドゥンガは、アメリカ大会の優勝チームを理想にしていたのかもしれませんが、今回のチームにはピッチにドゥンガとロマーリオがいませんでした。セナ追悼でひとつになったあのチームとは違い、なんだかピッチ上のリーダーやムードメーカーがいなかったという感じです。
やはり、ファンタジスタのいないブラジルはつまらない。ブラジルがヨーロッパスタイルのサッカーをしてもだめだと証明されました。
ブラジル大会では、ブラジル人が理想とする、しかも強いチームを見たいものです。
スペインの美しいパスサッカーが90分続くとは・・・。
優勝するチームは、序盤苦戦しながらもなんとか勝ち抜いて、準決勝以降ぐらいにベストにもってくるのが常道ですが、今回のスペインも真剣に優勝を狙ってるなと思います。
対するオランダは、ラッキーゴールで勝ち上がった面も否定できません。けれどもいい勝負になることは間違いないでしょう。
さて、タコの占いはどちらに。
ドイツが負けたので寿司にされてしまった?