北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

樹液に集まる昆虫たち

2013年09月26日 | 秋の散策日記
秋の季節、樹液ではクワガタムシが減ったがカブトムシやスズメバチを中心にまだまだ賑わいを見せていた。(9月6、9日 北広島市)

ある樹液にはスズメバチが多く、ある樹液では蝶が多い。
樹種?樹液の状態?そこの環境?難しいですが、カブトムシが多いハルニレの木もあり、木のくぼみから出ている樹液にはコクワガタを何度か見られました。
この時期のミズナラなどの樹液に来るクワガタムシの記事。



オオスズメバチ
巨大なスズメバチで、その恐ろしさ危険性で言わずと知れた有名昆虫となった。
とあるハルニレの樹液では、常に3頭ほどが樹液を舐めていてそこで撮影に奮闘した。
その木の近くに巣があるのかもしれない。



チャイロスズメバチ
オオスズメバチがいると自ら身を引く、中型のスズメバチ。
北海道では昔珍しい昆虫だったが、今では結構普通に見られる。



モンスズメバチ
こちらも中型のスズメバチだが基本的にチャイロスズメバチより大きい。
肩に赤い紋があり、お尻の黄色も鮮やかな綺麗なスズメバチ。


さっきの個体が樹液を舐めているとチャイロスズメバチが途中からやってきて喧嘩になった。
3秒くらい争いが続いたが、サイズで劣るチャイロスズメバチが落とされモンスズメバチが樹液の元へ戻った。

チャイロスズメバチは2頭で仲良く樹液を舐めている姿がよく見られたが、同種同士で争い両者とも落下する光景が2度見られた。
オオスズメバチは同種同士の争いが見られず、他のスズメバチはよけてくれるので争いはあまり見られない。
しかしオオスズメバチを恐れることのない、カブトムシが途中でやってくると何十分も追い払おうとしつこく攻撃するが全く歯が立たず、何度も蹴散らされついには諦めて退散してしまった。
樹液に来ているオオスズメバチはカブトムシだけには敏感に反応するようだがカブトムシがいなければ至って平和な昆虫のように見えた。

カブトムシを捕るために木を蹴ると1度オオスズメバチが落ちてきました。
一応確認してから蹴るようにはしていたけど、あの時は焦りました。
しかし落ちた先が濡れた葉の上で表面張力で翅がくっ付いてもがいていました。
ゆっくりその場を離れたので襲われることはありませんでした。
実際は攻撃性が高い昆虫なので注意。
表面張力がなかったらどうしていたのだろう…
こういう場合は僕は襲われるのだろうか?



カブトムシ
8月中旬くらいから多くなってきて下旬くらいがピーク。しかしこの時期でも多い。
ちなみにこの個体が来ている木はヤナギ。
このヤナギでは2個体来ていた。



カブトムシとオニベニシタバ
オニベニシタバは異様に多く日中でも樹液を吸っていた。
エゾシロシタバも見られたがそれ以外のカトカラは何故か見なかった。
写真は、カブトムシが一番いい位置をキープしていてオニベニシタバが恐る恐る樹液を吸っている様子。



エルタテハはよく樹液に来ている。



たまに樹液に来ているシータテハ
この蝶は樹液よりも花の上の方がよく見る。
この個体は翅の一部に緑色が入っている。



ミズナラの樹液に来ていた北海道では少ないルリタテハ
樹液に近づくがオニベニシタバがいたら追い返されるし、逃げて新しい樹液に来ても今度は違うオニベニシタバが来て追い払われてしまう。
やっと落ち着いて樹液を吸うことができていて一安心。
このミズナラには1時間以上もいた。

(今回スズメバチ類はいつもは野鳥用に使っている35倍ズームの望遠カメラで撮影し多少トリミングしたものです。
それでもスズメバチ類との距離は3メートルあったかなかったかくらいで近かったです。
いくら樹液をなめっているとはいえ途中で喧嘩することもあったり、元々攻撃性が強いので危険です。
そしてこの時期、花に来ている個体が目立ち、さらに路上を横断している個体などもいて案外日常的に見る機会が増えます。
そしてつい気になって近づきすぎてしまいます。
秋のこの時期は巣が大きくなり、それを守るため攻撃性が強くなります。僕も昔この時期に刺されました…
この時期のスズメバチには特に注意した方がいいです。)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする