北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

20.2.12 小樽にてシーズン初糖蜜トラップ

2020年04月21日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
2月12日、季節外れの暖気が流れ込み、前日最低気温が氷点下10度ほどの世界から今日最高気温は8度を記録した。(気温は札幌市厚別区自宅温度計参考)
暖かさは夜も続く様なので越冬キリガを見たくてシーズン初糖蜜トラップを行うことにした。(小樽市)

ミスジキリガが来たら儲けものと思い、カシワ林で行うことにしました。
人の足跡がない新雪を100メートルほど歩くと採集地に着きます。
長靴では物足りずウェーダーを着て挑みます。


17:42 気温:4℃ 風:東南東4m 湿度:80%(iPhone内の天気参照)
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889)  白点型
今年初の蛾はやはりホシオビキリガでした。


17:52 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) 黒点型


18:12
糖蜜にありついている蛾はホシオビキリガ 「のみ」でした。
ホシオビキリガばかり10頭以上は来ているにも関わらず他のキリガは来ません。


18:15 気温:3℃ 風:東南東4m 湿度:81%(iPhone内の天気参照)
茶色矢印がフサヒゲオビキリガ、紫矢印がミヤマオビキリガ


フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879) 同個体


ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950  同個体
糖蜜を塗った木の1〜3メートル(目測)くらいの位置の雪上でミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガが何故か佇んでいます。
こんな現象を8本中4本の糖蜜を塗った木の付近で確認しました。


左側の木が糖蜜を塗った木 雪上に小さく映っているのがミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950


こちらもミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950


雪上のミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950

・糖蜜を塗った木には
ホシオビキリガ 10頭以上
・糖蜜を塗った木の付近
ミヤマオビキリガ 5
フサヒゲオビキリガ 2
という不思議な結果になりました。

今回の疑問
・ホシオビキリガは越冬キリガの中で最も寒さに強い?
・ミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガは糖蜜の匂いを感知しても正確に塗ってある木には飛来できなかったってこと?
・ミスジキリガなど他の越冬キリガが出るにはもっと気温が高くなければならないの?


クモガタガガンボの一種もよく見られた


18:42 ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) ゴマダラ型


18:51 フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)

・今回確認した虫
ホシオビキリガ Conistra albipuncta (Leech, 1889) 10以上
ミヤマオビキリガ Conistra grisescens Draudt, 1950 5
フサヒゲオビキリガ Agrochola evelina (Butler, 1879)  2
ハマキガの一種 Acleris sp. 1
ホソガの一種 Gen. sp.  1
クモガタガガンボの一種

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