一昨日のテレ朝の「たけしのTVタックル」で「支持率低下が止まらない福田内閣。解散総選挙はいつになるのか?「ポスト福田」をめぐる動きが活発化している自民党。一方、民主党政権は実現するのか?小沢代表のシナリオとは!そして、その後の政界再編のキーマンとなるのは誰?今後の永田町の動向について、徹底討論?」(番組案内より)の放送があった。
それで私なりの見方を書いて見た。
[福田康夫さんと自民党]
任期まではまだ随分あるのに、このような次期首相が取り沙汰されるなど福田さんも可哀相だ。
自民党は失敗経験を活かせ
自民党は次期首相選びで、小泉さんの成功経験から、国民の人気度の高い安倍さんを選んで失敗、次は党内外の黒幕と党の領袖の画策で、人気の高い麻生さんを押し退けて福田さんを選んでまた失敗した。
福田さんの支持率低下の原因の一つは、彼を支持した多くの派閥の領袖が、捩れ国会という難しい局面で一致団結すべき所を彼の足を引っ張ったからだ。
例を上げれば、特定財源一般化の福田さんの提案に対して道路族の言いたい放題の言動や、公務員制度改革担当の渡辺喜美さんの提案の全てについて、福田さんを支持すべき肝心の閣僚が担当省内の官僚の考え従って反対して、福田さんのリーダーシップのなさを国中に見せてしまったからだ。
私の持論だが、自民党のベテランクラスの人達は、一昔の社会党と言う頼り無い野党第一党のお蔭で、どのような国民を馬鹿にするようなことをやっても、政権から離れる事のない昔の自党にとって良い夢からまだ醒めていないのが原因だと思う。
自民党と福田さんのやるべきこと
自民党は次期総裁を選ぶ前に、過去の失敗に鑑みて誰が適任か、そして選んだ後選ばれた人をどの様にサポートして行くべきかを充分に考えることだと思う。
福田さんがもしこのまま頑張り続けるのなら、特定財源の自由化宣言から一歩進めて、道路建設計画のゼロベースからの見直し、公務員改革などで渡辺喜美さんの提案に反対する閣僚の更迭など思い切った政策の発表と実施だが。
参照:正念場を迎えた福田さん
[麻生太郎さん]
番組では、彼が鷹派、増税論者→大きな政府指向、人気があるのははオタク系や2チャンネルの人達だけの人気であることを上げて麻生さんが如何にも軽い存在で問題外かのように軽く扱われていた。
私は彼は特別の人達の人気だけでなく国民的な人気があることは無視できないと思う。
今後避けて通れないが人気のない増税をはっきり言えるのは彼の正直さだと思うし、彼の著書の「とてつもない日本」を見ても福田さんに不足しているビジョンを持っているし、彼の性格そのままにやや楽観的すぎるが政策もしっかりしていると思う。
欠点は人の良さ
彼の抱えている問題は小派閥に属していることもあるが、一番の問題は私が何度か触れたように、彼の人の良さだ。
例えば、安倍さんの突然の辞職のさいの麻生クーデター説が流され、安倍さんの辞任表明の3日前に知っていたのを皆に言わず以後の総裁選挙戦の準備に使ったと言う中傷に際して、彼は安倍さんとの信義を重んじて何も言わなかったが、後になってそれが全て嘘であることが判った。
然し事実はそれらが全てデマだとはっきりしたときは既に党の大勢が福田さんの方に傾いていたことだ。
彼の人の良さが彼の政治家としての一番弱みで、万年二番手に甘んじている原因の一つだ。
もし彼が政権を狙うのなら、彼とタイプの違う、党内運営の駆け引きに長けた実務肌の人で将来副首相的な人になる人ととタグを組んで総裁選に打ってでることだ。
その条件に全て当てはまるか知らないが与謝野さんもその一人かも知れない。
参照:麻生太郎さんの研究
[小泉純一郎さんまたは小池百合子さん]
小泉さんは日本の政治家には珍しいリーダーシップを持っているので依然として人気がある。
然し安倍さんの大敗、福田さんの大苦戦や支持率低下は全て小泉さんのやった事、またはやらねばならぬのに仕残したことから来ている。
安倍さんや福田さん自身にも大きな責任があるが、何を今更小泉さんかと言う国民感情も大きいと思う。
米国の指示のままに改革をやって来た彼が、社会格差の発生、教育無視と金儲けが全ての考え方の蔓延→社会の劣化など、今後日本が日本としてどうあるべきかと考えねばならぬときに、彼が立派に対処して行くかどうかに付いては全くの未知数だ。
また彼がやって来たことの影の部分について彼の今までの路線(それも社会格差、社会福祉から教育までの広大な範囲)の変更をするかどうかも全く判らない。
勿論、小泉さんからサポートを受けた小池百合子さんの名がちらほら出るが、小泉さんのリモート・コントロールされる可能性も高くなるかも知れない彼女にも首を捻ることが多いような気がする。
参照:小泉さんがやってきたこと、またはし残したこと事
[その他の自民党の領袖]
官房長官の町村信孝さん、政調会長の谷垣禎一さん、安倍さん時代の官房長官だった与謝野馨さんの名が上がっている。
特に政局の停滞関連して与謝野さんは小沢さんとの繋がりや、麻生クーデター説に巻き込まれた時の麻生さんとの繋がりがあり注目に値する人だと思う。
然し彼を除いては、官房長官としての町村さんの心ない発言や、谷垣さんが総裁選が立候補したときの公約に靖国神社参拝をしないなどの首を捻る発言など余り国民受けのしない人達だ。
中には石原伸晃さんの名も上がっているそうだが、これは傀儡総裁を造って後は黒幕が裏で操縦しようという、自民党伝統のやり方からでた名前だと思う。(今のベテラン達の発言からみると、福田さんを担いだ人達もことによると同じ考えだったかも知れない。)
[小沢一郎さん]
小沢さんは今日の新聞によると首相への意欲があるようだが、次のように次期首相については首を捻ることが多い。
・小沢さんは自分で表舞台で動くより、裏で策略を巡らすのが得意のタイプの人のようだ。
・攻撃は得意だが、護りになると思わぬ発言で言葉尻を捉えられる事が多い。
国会で彼が百戦錬磨の自民党の攻撃に小泉さんのようなのらりくらりの返答で凌げる可能性は少ない。
・彼の経歴がもたらす暗いイメージのため国民には不人気。
だから民主党が次期衆院戦で勝った場合は、小沢さんが首相になっても短命になる可能性もあるし、その場合は小沢さんが代表で留まっても、首相候補には鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表になる可能性もあるかも知れない。
参照:安倍さんと小沢さん
[平沼赳夫さん]
TVタックルでは、小沢さんが平沼さんを総裁に担ぎだすのではないかと言う憶測が出ていた。
新聞報道でも彼にたいする民主党の働きかけに自民党がピリピリしているそうだ。
彼は鷹派とか右派などのレッテルを貼られているが、最近の政治家の中で珍しく高潔で信念を貫いている立派な人だと思う。
その様な彼と小沢さんが組むのは話としては面白いが、二人が難しい政局に当たって、二人の意見が割れたときも上手く連携して行けるかどうか不明だ。
首相より新党のトップとして政局を動かすキーマンへ
勿論政治など、ど素人の私が今後どうなるかなど想像も就かないが、私は平沼さんは政権に恋々とせずに、新党を結成し是々非々主義を貫いて小党ながら政治の停滞を流動的にするキーマンになって欲しいと思っている。
参照:平沼赳夫さんの研究
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