昨日、札幌で行われたサミット反対のデモには驚いた。
8ケ国の首脳の紛争をした男、黒ずくめの衣装、それに「地球温暖化反対」「貧困の解消」のプラカード。
これまでは良いが何故彼らが警官隊と揉み合いにならなければならぬのだ。
今回のサミットのテーマは正に、環境問題の解決、貧困な国を脅かしている食糧問題の解決が主要テーマだ。
そしてテレビのインタビューに答えた、日本人の参加者が「サミットは良い事だが、我々の知らないところで進んでいるのが問題だ」との発言。
私はその彼らの他の主張もあると思って今日の主な新聞の報道をネットで探した。
「平和」[反グローバリズム][クラッシG8]の言葉が並ぶ。
今回のサミットでは平和に反するようなテーマは何一つないがそれが問題なのだろうか。
「我々の知らないところで話が進んでいる」と言うが、報道によれば福田さんは「G8サミットNGOフォーラム」の代表と面談し、国際メディァセンターには内外のNGO約100人を受け入れ、周辺には約1400人のキャンプ場を準備して彼らの意見をなんとかG8にも反映させるようにしているるそうだ。
「グローバリズム」とか、「クラッシG8」など大国主導と言うが今回はG8の首脳の他に22カ国の新興国の首脳の参加が予定されているが、彼らは国連の会議のように全世界の国の首脳の参加を期待しているのだろうか。
私はサミット賛成、反対でも意見の発表は自由だし、それを訴えるデモンストレーションも整然とする限り賛成だ。
但し、今回のようにデモ隊の人達の多くが主張する環境問題、貧困化を主要議題とし、NPOにも配慮しているのに、何故警官隊ともみ合わねばならかが判らない。
最近の国内のデモでは後期高齢者の医療制度反対のデモでもその主張は良く国民に理解されたが、警官隊との衝突は皆無だったし、中国の聖火リレーの反対のデモも整然と行われたが、彼らの主張は多くの国民に受け入れられた。唯一長野で中国の人達と反対派の間の衝突で警察の介入があっただけだ。
今回のデモでは外国人グループも入っていたそうだが、これに付いては何も言うつもりはない。
問題はデモの中で多数を占めている日本人たちだ。
新聞やテレビで報道される範囲の主張程度で警官隊と揉めるなど、NPOの主張は理解出来ても、裏に何かあるのではないかと疑われても仕方がないし、そしてその行動に反感を持つ人も出るのは仕方がないし、それは彼らの望む所では無いはずだ。
もし彼らが本当のサミットのあり方を心配しているのなら、
・世界的な物価の上昇と、そのために貧困な国を襲っている食糧不足の問題の元凶である原油への投機資金の流入への規制をせずに、新興国などの石油に対する補助金のカット要請による石油の使用減など姑息な手段しか考えていない現状。
・環境問題や投機資金の規制に消極的な米国の姿勢。
・サミットでの拉致問題の取り上げ
・福田さんの米国寄りの態度
などの具体的な問題点が明らかになる都度、それに反対なら政府に抗議すべきだった。
そして、彼らのポイントを絞ってた主張(平和とかグローバリズムなど抽象的なことでなく)が政府に受け入れられないのであれば、状況により警官隊と衝突しても、余り感心はされないかも知れないが、彼らの心情は理解されただろう。
そしてその動きは逐一報道され、G8の中で自国の利益ばかり主張する首脳への圧力となり、ひいては難しい洞爺湖サミットの成功にいくらかでも寄与できるかも知れない。
朝日新聞によると「主催団体のメンバー一人は「ほとんどの参加者が平和的に自分たちの主義主張を発信できたのは良かった。逮捕者が出たのは残念だが、物を壊すなどの事態はなかった。然しこれだけ警察ががっちり囲むというのは、過剰警備だ」と話したそうだが、中国の聖火リレー反対のときに見られる様に、日本人のデモのやり方は次第に洗練されてきたようだ。
今回の問題はデモ隊の中に悪名高い法律無視のグリーンピースや、韓国の牛肉問題で過激な行動を取る人達がいるそうだし、彼の言う「過剰警備」は報道によれば外国の過激団体への対応だそうだ。
今回の警官隊との揉め事の中心は、黒い衣装の外国人グループと日本人の若者が中心だったそうだ。
日本のNPOは平和的な主張をする外国の団体とは共同行動をしても、過激団体はキッパリ縁を切って別行動すべきだ。
そして日本人の若者が外国人の過激な行動に触発されて一緒に行動するような状態を避けるべきだ。
それが彼らの主張を国民やG8のメンバーに受け入れてて貰える唯一の道だと思う。
他国でのサミット反対運動をそのまま真似て、お祭騒ぎをしたり、主張は表向きで、裏は意識的に反日、反政府や党利党略の運動に利用しようしている日本人や日本のNPOには、私の意見など何も役に立たないが、私としては殆どの日本人は純粋に国や世界のことを思って行動していると信じているのだが。
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