普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党代表の選挙

2008-07-20 18:22:52 | 民主党

 民主党代表の選挙日程が決まったそうだ。
 これは民主党の将来、そして政権交代の実現から日本の将来を占う重大なイベントになると思うので政治評論家の森田実さんのブログを参考にさせて頂いた。
その概要は、
 アメリカ経済が沈没し、中国経済が相当に減速をする。
 それで日本は、内需拡大政策に転換しなければ日本経済は潰れてしまう。
 大政策転換には予算がかかるのに民主党は、なぜ議論しようとしないのが、いまの日本の政治の最大の問題点だ。
 民主党の審議拒否からわが国の政治は劣化していく、衰退する。
 このままでは、この秋から来年という大きな困難・国難を乗り切ることがますます難しくなる。
 総選挙をすれば一つの風穴が開くが福田首相は、総選挙はしないのが現実だから、政治は膠着状態になってきている。
 これを変えるのは、民主党しかない。
 小沢代表の政局至上主義、ただの力ずくの戦略は失敗した。
 民主党も方向転換をして、新しい代表を立て、総力を結集し、接近したり、戦ったりというように、議会政治を再建するという主導権を民主党が握るようにしなければならない。

(以上森田実の言わねばならぬ【490】から)

 (首相としての)民主党内に前原氏の支持者は少ない。
 安倍政権を支える民主党内の一派の中心の前原氏の役割も安倍さんの辞職で、復帰の可能性が無くなり彼の役割は基本的に終わった。
 度を超した党外での反対運動は単なる不満になってしまい、民主党の皆が傷つくだけだ。
 党内の小沢代表がいる会合で発言すべきだ。
 菅氏とか鳩山氏は、小沢代表でいかないと分裂が起こる、さらに勝負しても小沢代表には勝てないという計算で小沢代表を支持している。
 これが民主党内の状況で、心の底から小沢代表が良いと思っている人はそんなに多くないと思う。
 民主党は、代表選挙に三人か四人が立って、国民の前で論争を起こしながら、国民を巻き込み、その中で民主党としての決定をしていくということをやらないとダメだ。 
 岡田氏などは立つべきだ。
 鳩山幹事長は、自民党の伊吹幹事長と日銀人事について約束して、それを果たせなかった責任をとって、通常国会終了後しばらく謹慎した上で、代表選挙に立つべきだ。
 参議院は、良識をかなぐり捨ててはいけないけない。“けんか参議院”“第二衆議院”にしてはいけない。参議院こそが民主党の基礎だ。
 この良識の参議院を盛り立てていかないで、どこに民主党の将来はあるのか。
 参議院からも代表選挙に誰か立てばよいと、それも輿石氏のような小沢代表の子分のような人でなくて、批判精神を持った議員が立つべきだ。
 民主党の参議院議長の江田氏だっている。
 党首は、もう少し良識的な柔軟な人が相応しい。
 民主党自身がきちんとした政党にならなくて、どうして政権交代、民主党政権ができるのか。
 総選挙前に代表選挙で論争を展開し、民主主義政党としての方向づけを行う。いま日本で何をすべきか、ということについての方向づけを行う。
 そこで重要なことは政策だが、いまの民主党には政策がない。
代表選挙の論争を通じて政策を決めていくという手続きに入るべきだ。
(以上森田実の言わねばならぬ【492】
から)

[私の意見]
 盛田さんの内需拡大の意見は経済の素人に判らぬところもあるが、こと政治に関しては頷ける所が多い。
 私は何度も書く様に政権交代を希望しているので、盛田さんの言う様に「民主党がきちんとした政党」になって貰いたいと思うし、そのためにも今回の代表選で党としての政策をその予算面も含めてしっかり議論して貰いたいし、日本の首相の任に耐え得る人を選んで貰いたいと思う。

 何故ならこれも何時も言う事だが、
・民主党に立場から言えば、政権を取ってもそれはゴールでなくて、スタートであること。
・その政策は野党に落ちたベテラン揃いの自民党からその政策の不備を突かれても、びくともしないものであること。
・首相も直ぐ政権を投げ出した安倍さんや細川さんのような人と違って、野党からの猛攻撃に耐え得る人であること。
 然し事実は、
・今までの民主党は政府案に反対しても対案も出さなかった。
 出してもそれは実現不可能なものだった。
 数々の提案も予算の裏付けはなく、無駄を省いてひねり出すと言う抽象的なことしか言わなかった。
・そして肝心の小沢さんも記者団からの質問にも直ぐキレル有り様だ。
 こんな事で野党に廻るかも知れない自民党の攻撃に耐え得るだろうか。
 首相としての答弁に野党やマスコミから言質を取られないような発言ができるだろうか。

 政権交代論者の私も、民主党が政権を取った後のことを考えると、直ぐに村山政権のことを思い出す。
 村山首相を輩出した社会党/社民党はその後、没落の一途を辿った。
 そして現在は私の言う「絶滅危惧種」一歩前の状況だ。

 民主党もやり方を間違えれば、彼らと同じ道を辿るかも知れない。
 そしてまた自民党中心の長期政権が続くかも知れない。
 民主党の国会閉会前後の山岡さんや輿石さんの軽薄な発言や、最近の竹島問題にたいする小沢さんの不用意な発言を考えると、党員は皆、政権獲得を目の前にして浮かれているのではないかと思えて仕方がない。
 民主党は今政権獲得の絶好のチャンスを迎えてるかも知れないが、もし私の考えが当たるとすれば、非常なピンチを目の前にしているかも知れないことを考えるべきだ。

 民主党は持続可能の政権交代を願うのなら、財政の裏付けまで考えたしっかりした政策を作り、適切な人を代表に選ぶべきだ。
 もし小沢さんしか代表になる人がいないならば、首相に相応しい人も別に考えるべきだと思う。

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