好きな60年代のビートバンドを尋ねられ、ザ・フーとザ・ゾンビーズです、と答えると、決まってツウだね、と褒められた。
ゾンビーズはビートルズやストーンズに少し遅れてデビューし、本国イギリスよりもアメリカで人気が出たものの、たった2枚のアルバムを残して解散、その後にシングルカットされた「二人のシーズン」が大ヒットするという数奇な歩みも、バンドの実像を一層分かりにくくしているのかもしれない。
日本では彼らの「アイ・ラブ・ユー」をGSバンドのカーナービーツが「好きさ 好きさ 好きさ」のタイトルでカバーして100万枚以上の大ヒットを記録しているし(1967年)、佳曲「二人のシーズン」は繰り返しテレビCMに使われた。
デビュー曲「シーズ・ノット・ゼア」(1964年)は暗くくぐもった完成度の高い曲で、苦しい失恋の思いをつづった歌詞が胸に響く。
誰も話してくれなかった
彼女の嘘のつき方を
誰も話してくれなかった
彼女にどれだけの男が泣かされたかを
けれども今さら謝られても遅い
僕は知らなかったし 気にしようもなかった
彼女を探すのを邪魔しないでくれ
もうそこにはいないんだ
彼女の容姿について話させてくれ
どんな風に振る舞い どんな髪の色なのかを
声は柔らかくクール
まなざしはクリアで輝いていた
でも彼女はもういないんだ
誰も彼女について話してくれなかった
僕はどうすればよかった?
誰も彼女について話してくれなかった
みな知っていたのに
けれども今さら謝られても遅い
僕は知らなかったし 気にしようもなかった
彼女を探すのを邪魔しないでくれ
もうそこにはいないんだ
Well no one told me about her
The way she lied
No one told me about her
How many people cried
But it’s too late to say you’re sorry
How I would know? What should I care?
Please don’t bother trying to find her
She’s not there
Well let me tell you bout the way she looked
The way she act and the color of her hair
Her voice was soft and cool
Her eyes were clear and bright
But she’s not there
Well no one told me about her
What could I do?
Well no one told me about her
Though they all knew
But it’s too late to say you’re sorry
How I would know? What should I care?
Please don’t bother trying to find her
She’s not there
Well let me tell you bout the way she looked
The way she act and the color of her hair
Her voice was soft and cool
Her eyes were clear and bright
But she’s not there