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チャールズ・ロートン2

2024年01月26日 | ハリウッド

 

 去年の暮は映画を何本か観た。

繰り返し観てしまう「容疑者」(1945年)は、名優チャールズ・ロートンと、ジョン・ウエインの西部劇「拳銃の町」で光り輝いていたエラ・レインズが主演のサスペンス映画。冴えない中年男が困窮した若い女性への情にほだされて、トラブルに巻き込まれて行く。

およそラブストーリーとは無縁の容貌のロートンがとにかくチャーミングな佳品だ。

(上のジャケット写真を見て欲しい。)

 映画史上、最も役に恵まれた俳優は、女優だとジェニファー・ジョーンズとジャンヌ・モロー、男優はこのロートンではないかと個人的に思っている。

主な作品と役柄は、

1932年「暴君ネロ」のネロ、        

1933年「獣人島」のモロー博士(ドクター・モロー)、    

      

同年にはアカデミー主演男優賞を受賞した「ヘンリー八世の私生活」もある。

1935年「噫無情」(レ・ミゼラブル)のジャベール警部 、 

       

同年「戦艦バウンティ号の叛乱」では追放されるブライ船長。           

1936年「描かれた人生」のレンブラント、

1939年には以前紹介した「ノートルダムの傴僂男」でカジモドを。

1948年「凱旋門」でのサディスティックなゲシュタポ役も忘れ難い。

悪役良ければ映画良し。

同年「大時計」も見事な悪役。ケヴィン・コスナーでリメイクされ、ロートンの役柄はジーン・ハックマンが演じている。

1953年「情炎の女サロメ」ではヘロデ王、

1957年「情婦(検察側の証人)」の老弁護士、

1960年「スパルタカス」ではローレンス・オリヴィエとの権力闘争に明け暮れるグラッカス役だった。  

   

「情婦」。マレーネ・ディートリヒと。

 

 

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