あと半月で今年度が終わる。
色々あった濃い一年間だったが、今は4月1日から当法人で引き受ける施設の組み込み作業に追われている。
相手方の法人本部(札幌市)への表敬訪問も決まり、今日からの半月はとにかく動きに無駄をなくして行かないと、と強く思っている。
頭を低くして3月11日をやり過ごした昨日は、改名する新施設の地元紙への広告原稿とそのレイアウトを考えた。
あいさつ文を書き、事業所一覧を入れ、施設写真に加えてプロのイラストを何枚か載せることで、気仙沼市の季節のうつろいが感じられるものにしたい。
欲張り過ぎか。
「地平線(ホライズン)はどこだ?」
以前「地平線」というタイトルで、ドキュメンタリー映画「映画の巨人 ジョン・フォード」(2006年)に収録された、15歳の映画小僧時代にフォードのオフィスを訪ねたスティーブン・スピルバーグ監督の回想談を紹介したが、本日3月3日に公開されるスピルバーグの新作「フェイブルマンズ」が自伝的作品だと聞き、もしやと思い調べてみたら、この回想談が丸ごと映像化されていた。案外、スピルバーグにとってこのエピソードが一番撮りたかったものなののかもしれない。
フォードを演じているのは鬼才デヴィッド・リンチ監督。
オファーはいったん断られたものの、リンチ作品の常連ローラ・ダーンを通じて再度依頼すると、受諾にあたって、「帽子や眼帯など小道具を含む衣裳を撮影の二週間前に手に入れて、それで生活したい(毎日それを身に着け、着つぶした形で本番に臨む)」という奇妙な条件が付けられたそう。これはこれで、リンチの映画魂が垣間見れるような気がした。
かなり昔、リンチを「ジェームズ・スチュアート似のハンサム」と評した日本人の映画評論家がいたが、今回のキャスティングはいわばニアピン賞だ。
デューク・ジョン・ウエインやヘンリー・フォンダに逃げられた晩年のフォードが主役を任せたのがスチュアートだったから。
20分15秒から。
「荒鷲の翼」撮影風景。どちらがジョン・フォードでどちらがジョン・ダッヂ(ワード・ボンド)?