My Funny Valentine
My funny Valentine, sweet comic Valentine
You make me smile with my heart
Your looks are laughable, unphotographable
Yet you're fav'rite work of art
Is your figure less than Greek?
Is your mouth a little weak?
When you open it to speak, are you smart?
But don't change a hair for me
Not if you care for me
Stay little Valentine, stay!
Each day is Valentine's day
マイ・ファニー・バレンタイン
私の変てこなバレンタイン
スイートで滑稽なバレンタイン
あなたは私を心から微笑ませてくれる
あなたのルックスは吹き出しちゃうし
写真向きでもない
たとえあなたがお気に入りの芸術作品だとしてもね
あなたの見てくれはギリシャ彫刻より劣るし
口もとはちょっと弱点ね
その口を開いて話しても
スマートとは言えないわよね?
でも私のために髪の毛一本変えないで
もし私を想ってくれるなら
そのままでいいの、愛しいバレンタイン、そのままで!
そうすれば、毎日がバレンタインデイなんだから
「マイ・ファニー・バレンタイン」はフランク・シナトラやチェット・ベイカー、あるいはマイルス・デイビス、スタン・ゲッツといった男性ミュージシャンのバージョンが有名だが、もともとは古いミュージカル中で女性がバレンタインという名前の男性へ向けて歌っているナンバーで、そう知ると歌詞の内容も納得できる。
シナトラ主演の映画「夜の豹」(1958年)でショーガール役のキム・ノヴァク(吹き替え)が歌うシーンは最高に素敵だし、リンダ・ロンシュタットのネルソン・リドル編曲のバージョン(1986年)はほとんどの場合省略されているバース(前置きの歌詞)も歌われている。
ちなみに、キム・ノヴァクのバージョンも、ネルソン・リドルが編曲。
変わったところでは、映画「リプリー」の中で主演のマット・デイモンがチェット・ベイカー風に歌ったバージョン(共演のジュード・ロウもサックスを吹いている)や、「恋の行方」の中でミシェル・ファイファーが歌ったバージョンもあり、どちらも必聴必見の出来栄えだ。
「夜の豹」
「リプリー」
「恋の行方」