波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

戦争になったら逃げられない!

2023年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

(ママヨさんが面白かったと言うので続き書いた)
、自民党の大ボスが、戦争を知らない奴がトップになったらこの国はアブナイと言っていた。同じ頃、「生涯の幸運は、戦争に負けたことと憲法九条に尽きる」「人を傷つけたり殺したりすることが厭で、そのために亡びてしまった国家があったということで充分ではないか」「非武装の国を攻め滅ぼそうとする国が存在するならば、そういう世界は生きるに価しない」という小説家の言に衝撃受け次第に共感。このブログ名もその小説家の『江分利満氏の優雅な生活』から来ている。
少し前まで、戦争は絶対やっちゃだめなこと、何はなくとも平和が一番、が万人の常識だった。波風氏の母親が、戦時中の勤労動員や終戦直後の買い出しのこと、そして「もし間違って戦争に勝ってなんかいたら偉そうにしていた軍人さんがどこまで増長したか。こんな話は間違っても外で話なんか出来なかったよ。警察に連れていかれてひどい目に会わされるんだから」、なんてことを何かの拍子に時々聞かせられた。

攻められる、あっちからこっちから、だから攻められる前に攻める、攻める道具が必要だ、を当然顔で煽る奴が今やトップになりそのうち徴兵制も言い出しかねない。一番大事なのは戦争準備でなく外交、憲法9条はどこいった、外交が全くない(あったら報道するだろう)、おい真面目にやれよ、と心底思う。
こういうトップを選ぶ民主主義も民主主義。戦争賛成に賛成する馬鹿はいなくても同じ意味の『安全保障』ならまんまと騙される。だが、まだ希望は残っている、と思いたい。
昨日の晩、天ぷらウドン(海老とハマボウフウと舞茸の豪華版)食べながら、「生きていれば戦争反対で2票、片方亡くなっても『魂は戦争反対』として2票分の重さある1票。2人とも逝ったら天界で仲良くテレパシーを送り続ける」とママヨさんと笑った。

説明抜きで書くが、オルテガの『大衆の反逆』にある『生きている死者』になってやる(笑)。故山口瞳氏が未だ波風氏から離れないように、波風立男氏と在野ママヨさんの想いを何かの拍子に誰かが思ってくれるかもしれない、、なんて。戦争になったら物理的には逃げられない。どっちみっち逃げられないなら、社会と自分のことを自分の頭で考えて自分が納得のいく暮らし方で満足いく果て方しなくては。(言いたいことは書いたから終わり。ママヨさん、今回はどう?)


画像は山口瞳著『江分利満氏の優雅な生活』(ちくま文庫)。この小説ともエッセーともつかない不思議で粋な作品著者が骨の髄まで反戦護憲の人だと知った時は驚いた。昨日、ブログで引用したエッセーを発注した。古本屋に売らなければよかった(涙)メルケルの評伝も買う。ロシア属国出身のトップの外交知りたくて 山口瞳氏の食リポエッセイで興ざめし読まなくなった。水上勉、開高健、宮本輝、などもそうだが余程でないと全体通じて『生きている死者』にはなれない。大江、井上、加藤、鶴見は別格だね 

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