波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

こんなに笑える「政治」なのに

2018年04月18日 | 新聞感想
・総理いかにと答弁迫る議員越しのけぞる議員目薬注す(登米市 菅原小夜子)
・佐川氏の父上ご存命ならば泣くか叱るか証人喚問(近江八幡市 寺下吉則)
・福島の人間(ひと)は真っ正直という信念ゆらぐ証人喚問(下野市 若島安子)
・改竄を改ざんと書く手緩(ぬる)さよ穴の鼠(ねずみ)はつゆ出ざりき(東京都 高橋道子)
・答弁に嘘つく人の言いっぷりこれはいつかの夫に似ている(ひたちなか市 猪狩直子)
 
ぐらい怒って呆れてしまう政治は珍しいのに、これを笑って楽しむ風刺文化が沈黙。これを取り上げる芸人は表舞台に出られない。そんな時代閉塞の中、クスリとさせる貴重な朝日歌壇(4/15朝刊)。女性作者がセクハラ次官をどう料理するか、来週が待ち遠しい。金子兜太氏亡き後も意気けんこう。「通信簿2がつかなくて良かったと褒めくれし母要介護3」(宝塚市 萩尾亜矢子)、こういう笑いも好きだな。
 
性をモノのように扱い、大小全てのことで嘘をつき、国民がそれを信じていると言い張る人。彼が国のリーダーであることは我が国の規範や価値観に計り知れないダメージをもたらす、特に真実について。このような人物は道徳的に言って、リーダーにふさわしくない。この言葉は、米国大統領を評する解任されたFBI長官の回顧録『高い忠誠心、真実と嘘とリーダーシップ』(昨日発売)から。我が国の政権リーダーや官僚とピタリ重なる。何とおぞましい。
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