永六輔さんが存命の頃(2016年ご逝去 享年83)も少子化が問題になっていたが、1899年からの統計史上初の「出生数80万人割れ」(3/1厚労省発表の2022年出生数)は予想より12年早い。当市も165人という超少子数。さらに小中高生自殺が過去最多の512人(3/3文科省発表、小17、中143、高352人)に暗然とする。この世に生まれることも、学校を終えて卒業するのも相当に困難な時代になっているのだ。
そんな背景を知ってこのコラムを読むと、子どもたちと、見守り育ててきた大人たちに「よくがんばってきたなあ。大変なことがたくさんあっただろうなあ」という思いが湧いてくる。何も考えずに永さんの言葉を目にした時は「牧歌的だなあ、詩人の言葉だなあ」と思ったが、背景を重ねて読み直すと「人のぬくもりを学び、人のぬくもりを繋げていく大人になってくれよ、そうしてくれよ」という思いが強くなる。
これだけの子どもの自殺がさして話題にならないこの国、いったいどうなってしまったのだろう恒例の道内公立高校入試問題(国語)を解く。中学校国語授業の変化をはっきり感じた。意識と実態の関係を考えさせる説明文は面白かったが中学生には難しいだろう。情報や話し合い活動は定番だが点数は取れるはず。小説が無かった。昔も今も、文章を読む力が無いと悲しい。15歳と肩を並べてみた70歳大きな声では言えないがパチンコ勝つ。「少額で勝った負けたは安心だけど、今回はちょっと・・・・」とママヨさん。波風氏の心配は、マスクなしで済む日常(笑)困るんだよなあ。