成長と信頼③
(前回から続く)教える立場に立って、そして親という立場になってみて、この他者へのリスペクトという姿勢の大事さと、その難しさを感じている。よかれと思って干渉しすぎると、それは「管理主義」に寄っていきかねないし、かといってほったらかしにするだけでは、信頼関係の構築にはつながらない。「信頼」を土台としながら働きかけ、かつ、そこにいる人達が信頼関係を結べる状況をつくること。おそらく、それが教育の、そして学校づくりの、最も基本となる考え方なのではないか。
相方さんのように、自然にそれをできる人もいるのだと思うけれど、腹ペコにはまだまだ荷が重い。まだまだ修行が足りないな、と、事あるごとに思っている。大人も成長できるような環境が無ければ、子どもの成長はない。大人が互いに信頼し合い、あるいは子どもを人としてリスペクトすることが、子ども同士の信頼関係の構築につながる。頭で理解するのはとても当たり前で、とても簡単なこと、だけれど、実践するには、おそらく誰もが修行を必要とすること。これからも、その理論と実践を積み重ねていきたい。(結)