波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

清の立場

2024年12月15日 | 日記・エッセイ・コラム

風氏が人から言われる性格に、「まっすぐ」というのがある。高校の担任から、卒業数年後のクラス会で「竹を割ったような」と言われ、友人から「抜群に気が短かい」とか「清々しい図々しさ」など思ったことを直線的に口に出す人間性らしい。生徒からは、良くも悪くも忖度しないで正直に評価すると思われていたようだ。ママヨさんからは「いつ真剣に怒りだすかわからない」「いつ何時、出て行けと言われそうで怖い」と還暦ぐらいまで思っていたそう。
職場の慰安旅行の宴席で、各自が悩みを吐露する趣向の時に、「みんなが羨ましい。俺は言いたいときに遠慮ばかりで、勇気を出して言って後で後悔する」と話したら皆に笑われた。それ以上言ったりやったりしたら化け物だと。

 

読んでいる2冊の本が揃って一筋縄でいかない奴(『手の倫理』『百年の孤独』)なので、道草的に『坊ちゃん』開く。脳をすっぱり・すっきりリフレシュの気分。短気で無鉄砲で暴力的で自分でも教師失格と任じてる坊ちゃんは、何でも受け入れてくれるお手伝いの清がいたから、不安な自分を承知しつつ強がって生きられたのだろう。そう思うと、波風氏の周りにはたくさんの『清』がいてくれて、面白がって支えてくれたと今更ながら思う。今回初めて、清の立場で坊ちゃんを読んだ、生徒や職場のゴタゴタは読み流し、清の励ましや手紙、死の前日の清の願いを考えた。それにしても1906年(明治39年)に世に出たのを、面白く読めるのはただごとでない。

 

就職の職場の宴会で、波風氏が気にくわない同僚を殴るかもしれないから止めに入るつもりでちっとも酔えなかった、という後輩の言葉で驚いたことがある。商売柄、口は達者な方だが、相手の態度によっては手が出る危険性はあるし、そうなったら相手が参ったと言うまで殴り続ける危険性はまだ残っている気がする。(この記事この先どうなるか考えてないが、これで止めるのは小便を途中でやめるような気分だから、たぶん続ける)


中1の波風氏が初めて買った本が『坊ちゃん』。清が坊ちゃんと言うから『坊ちゃん』なんだよなと当たり前のことに気づく寒い夜「燻し柿の種」用の業務用大袋(1キロ詰め)を当地のスーパーが取り扱わなくなりスナックも大変なのかなあなんて一人心配していたが、楽天で450g500円のを見つけ3袋で久しぶりに燻煙作業。お客さん用土産品、これで安心安心ママヨさんからただの一度も、坊ちゃんに対する清の励ましみたいなのをもらったことが無い気がする。その逆はたくさんあると思うのに。

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