昨日は、吐き気がしてまったく食欲がなく、下痢で起きているのがつらい。典型的なウィルス性大腸炎の症状で、一日何も食べずに、水だけで寝ていた。今朝になって、ようやく起きられるようになり、おかゆを食べて少し元気になった。いやはや、ひどい目にあった。
今朝から、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」を聞いている。スクロヴァチェフスキ指揮のケルン放送交響楽団によるデンオン盤(COCO-70424)と、アンドリュー・モグレリア指揮チェコスロバキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団によるNaxos のハイライト盤(8.553273)。
スクロヴァチェフスキ盤は、速目のテンポときれのいいリズムの精妙な演奏で、第1組曲と第2組曲と第3組曲を順に演奏したものだ。1994年~95年にかけて、ケルンのフィルハーモニー・ホールで録音されたもので、録音もすばらしく鮮明だ。写真にある8mmビデオテープは、N響アワーでスクロヴァチェフスキを取り上げたときの録画。やはりプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」で、日本デビュー時のものだ。映像で見ると、スクロヴァチェフスキの指揮振りがとてもおもしろい。パクパク口を開けてハッと息を吸いながら、リズムを取って指揮をしている。
一方、アンドリュー・モグレリア盤のほうは、
(1)「噴水のそばのロメオ」(組曲第3番の1)
(2)「情景」(組曲第1番の2)
(3)「朝の踊り」(組曲第3番の2)
(4)「ジュリエット」(組曲第3番の3)
(5)「乳母」(組曲第3番の4)
(6)「メヌエット」(組曲第1番の4)
(7)「仮面舞踏会」(組曲第1番の5)
(8)「モンタギュー家とキャピュレット家」(組曲第2番の1)
(9)「ロメオとジュリエット」(組曲第1番の6)
(10)「タイボルトの死」(組曲第1番の7)
(11)「僧ローレンス」(組曲第2番の3)
(12)「別れの前のロメオとジュリエット」(組曲第2番の5)
(13)「ジュリエットの墓の前のロメオ」(組曲第2番の7)
(14)「ジュリエットの死」(組曲第3番の6)
というふうに、物語の筋に沿って配列されている。
作曲者の意図とは別に、これはこれでバレエのハイライトとして楽しめるものだ。また、演奏もモダニズムの面よりも、夢見るようなロマン性を持たせたもので、サキソフォンが活躍する場面が楽しい。吹奏楽をやっている中学生・高校生なら、とびつきたくなる音楽だろう。1989年11月、チェコのコシツェの芸術の家での録音。録音も明快で、聞きやすい。