講談社文庫で、宮城谷昌光著『孟甞君』第2巻を読了し、第3巻を読みはじめた。風麗を妻に迎えた公孫鞅は秦の第一次変法を行う。風洪は商人・白圭と名を変え、30歳にして学問を志し、翡媛もまた翠媛と名を改めて白圭の妻となった。窮地に陥った孫子を救い出すために協力した田嬰は、超文の父であることが明らかとなり、斉召は策謀により殺された豪商・斉巨の仇をうつ。前半の主だった登場人物がほぼ出揃ったのではないか。
少しずつ少しずつ読み進めても、二度目なので話の流れがわかるためか、途中でわからなくなる心配はない。かえって、物語の工夫、面白さが楽しめる。これまでのところ、どこから見ても主人公は風洪だが、しだいに田文の比重が大きくなっていく。このあたりの自然な転換は、実に見事だ。
少しずつ少しずつ読み進めても、二度目なので話の流れがわかるためか、途中でわからなくなる心配はない。かえって、物語の工夫、面白さが楽しめる。これまでのところ、どこから見ても主人公は風洪だが、しだいに田文の比重が大きくなっていく。このあたりの自然な転換は、実に見事だ。