電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

連載小説は完結してからまとめて読むほうがおもしろい

2014年12月22日 06時05分08秒 | 読書
新聞小説のように、連載されているあいだ、毎日次はどうなるのかとハラハラしながら読む楽しみもありましょうが、私の場合は、連載が完結してからまとめて読むほうが面白いと感じます。月刊文藝誌などに、不定期に掲載されるような形だと、最新作が出るまでの間隔が長く、その間に人名やすじを忘れてしまいます。それが、ある程度まとまった段階で、あるいは連載が完結してからおもむろに読み始める方が、面白さは倍増するような気がします。
例えば高田郁著『みをつくし料理帖』シリーズは、第8巻が既刊の段階で読み始め、第9巻と第10巻の発売を楽しみに待つことができました。宮城谷昌光著『湖底の城~呉越春秋』シリーズは、第4巻までを一気に読みましたが、第5巻の後が続きません。登場人物も筋立ても、だいぶ忘れてしまっています。これは、ある程度まとまってから一気に読んだ方がよさそうだ、という判断です。佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズは? そうですねえ、途中で、よっぽどやめようかと思ったのですが、半ば惰性で読み続けているのかも。最後となる予定(と作者が公言している)の第50巻まで行ったら、まとめて読み返すのを楽しみにしています。



実は、たまたま読み始めた本が、まだ完結していないことに気づき、「続きを読みたい症候群」に陥っています。作家の産みの苦しみを思えば、読者のわがままとは承知しているものの……。

あ、他人のことは言えません。当方の「歴史技術科学」カテゴリーの連載も、周辺調べに時間がとられ、少しばかり長く中断しております(^o^)/

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