日曜の午後、山形市の山形テルサ・ホールにおいて、山形交響楽団の「第九」演奏会がありました。当日は、図書館経由でテルサホールに行き、なんとか余裕を持って開演前に着席することができました。音楽監督の飯森範親さんのプレ・コンサート・トークでは、土曜日の「カルミナ・ブラーナ」(*1)もお聴きになった方は?という問いかけに対して、けっこう多くのお客様が挙手をされておられて、山形のコアな音楽ファンの層を実感しました。また、今回の第九については、第1楽章については:自問自答するベートーヴェン、第2楽章については:戦乱の世と失望(とほのかな希望)、また第3楽章については:天上の音楽、そして第4楽章については:第1~第3楽章の断片を拒絶、普遍的な人類愛のテーマを掲げる、というイメージを紹介し、演奏に移りました。
楽器編成と配置は、ステージ奥に合唱のひな壇があり、ステージ前部の左から第1ヴァイオリン(8)、チェロ(5)、ヴィオラ(6)、第2ヴァイオリン(8)という対向配置で、チェロの左奥にコントラバス(3)となっています。管楽器は、正面奥にピッコロとフルート(2)、その右にオーボエ(2)、これらの奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)とコントラファゴットとが座ります。木管楽器に左側にはホルン(4)が、右側にはトランペット(3)とトロンボーン(2)及びバス・トロンボーンが陣取り、ステージ右端にはティンパニとパーカッション(バスドラム、シンバル、トライアングル)が見えます。四人の独唱者は、合唱とオーケストラの間に立つようですが、オーケストラが勢ぞろいし、犬伏亜里さんがコンサートマスター席に座っても、まだ姿が見えません。
指揮者の飯森範親さんが拍手の中を登場して演奏が静かに始まります。
第1楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ・エ・ウン・ポコ・マエストーソ。オリジナル楽器を用い、当時の奏法にこだわった演奏スタイルを追求してきた山響らしく、歯切れが良く、なおかつ力強さを持つ演奏ではありますが、この楽章を一言で言えば偉大なる「自問自答」、なるほどそんな感じですね~。第2楽章:モルト・ヴィヴァーチェ。ティンパニが強打、弱打、縦横無尽に活躍し、見ている方も痛快です。第3楽章:大好きなアダージョ・モルト・エ・カンタービレ~アンダンテ・モデラート。山響の弦楽アンサンブルの魅力をたっぷりと味わいます。深々としたホルンの独奏もブラボー! そして、女声52名、男声40名の合唱団が入場すると、会場の期待と緊張がいっそう高まります。四人の独唱者はまだ入場せず、空席のままにチェロとコントラバスにより終楽章の音楽が始まります。オーケストラがああでもない・こうでもないというふうな音楽を奏する中に四人の独唱者が登場、バリトンの大西宇宙(たかおき)さんの第一声が思わず目を見張るほどに、なんとも素晴らしい! 「第九」はこうでなくちゃ! モーツァルト定期の「魔笛」のパミーナ役やハ短調ミサなどでおなじみの吉原圭子さん(ソプラノ)、「さまよえるオランダ人」で印象的な乳母役を演じた在原泉さん(アルト)、メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」にも出演されていた高橋淳さん(テノール)の3人を加えた四重唱、きわめてレベルの高いアマデウス・コアの合唱も、じゅうぶんに堪能しました。
演奏会の終わりに、師走も押し詰まった28日の演奏会らしく、指揮者の飯森さんが、オーケストラと合唱と一緒にみんなで「蛍の光」を歌いましょうと提案。会場全体で、1番と2番を歌い、3番はハミングで歌いました。近くの席に声楽関係者と思われるソプラノの方々がおられ、指揮に合わせて早めに歌っていましたので、ホール後方ではありましたが、ディレイなく歌うことができました。オーケストラと合唱と一緒に歌う「蛍の光」は、本当に心があたたまりました。
帰りの混雑の中で、旧職場の若い人と会ったりもして、懐かしく思いました。久々に妻と子どもと一緒にでかけた念願の「第九」演奏会でしたが、皆で大感激。よかったよかった(^o^)/
「蛍の光」の歌詞にもこのようにありますが、来年は良い年でありますようにと祈りながら帰路につきました。
(*1):前日の「カルミナ・ブラーナ」演奏会の記事~「山形新聞Online」より
楽器編成と配置は、ステージ奥に合唱のひな壇があり、ステージ前部の左から第1ヴァイオリン(8)、チェロ(5)、ヴィオラ(6)、第2ヴァイオリン(8)という対向配置で、チェロの左奥にコントラバス(3)となっています。管楽器は、正面奥にピッコロとフルート(2)、その右にオーボエ(2)、これらの奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)とコントラファゴットとが座ります。木管楽器に左側にはホルン(4)が、右側にはトランペット(3)とトロンボーン(2)及びバス・トロンボーンが陣取り、ステージ右端にはティンパニとパーカッション(バスドラム、シンバル、トライアングル)が見えます。四人の独唱者は、合唱とオーケストラの間に立つようですが、オーケストラが勢ぞろいし、犬伏亜里さんがコンサートマスター席に座っても、まだ姿が見えません。
指揮者の飯森範親さんが拍手の中を登場して演奏が静かに始まります。
第1楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ・エ・ウン・ポコ・マエストーソ。オリジナル楽器を用い、当時の奏法にこだわった演奏スタイルを追求してきた山響らしく、歯切れが良く、なおかつ力強さを持つ演奏ではありますが、この楽章を一言で言えば偉大なる「自問自答」、なるほどそんな感じですね~。第2楽章:モルト・ヴィヴァーチェ。ティンパニが強打、弱打、縦横無尽に活躍し、見ている方も痛快です。第3楽章:大好きなアダージョ・モルト・エ・カンタービレ~アンダンテ・モデラート。山響の弦楽アンサンブルの魅力をたっぷりと味わいます。深々としたホルンの独奏もブラボー! そして、女声52名、男声40名の合唱団が入場すると、会場の期待と緊張がいっそう高まります。四人の独唱者はまだ入場せず、空席のままにチェロとコントラバスにより終楽章の音楽が始まります。オーケストラがああでもない・こうでもないというふうな音楽を奏する中に四人の独唱者が登場、バリトンの大西宇宙(たかおき)さんの第一声が思わず目を見張るほどに、なんとも素晴らしい! 「第九」はこうでなくちゃ! モーツァルト定期の「魔笛」のパミーナ役やハ短調ミサなどでおなじみの吉原圭子さん(ソプラノ)、「さまよえるオランダ人」で印象的な乳母役を演じた在原泉さん(アルト)、メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」にも出演されていた高橋淳さん(テノール)の3人を加えた四重唱、きわめてレベルの高いアマデウス・コアの合唱も、じゅうぶんに堪能しました。
演奏会の終わりに、師走も押し詰まった28日の演奏会らしく、指揮者の飯森さんが、オーケストラと合唱と一緒にみんなで「蛍の光」を歌いましょうと提案。会場全体で、1番と2番を歌い、3番はハミングで歌いました。近くの席に声楽関係者と思われるソプラノの方々がおられ、指揮に合わせて早めに歌っていましたので、ホール後方ではありましたが、ディレイなく歌うことができました。オーケストラと合唱と一緒に歌う「蛍の光」は、本当に心があたたまりました。
帰りの混雑の中で、旧職場の若い人と会ったりもして、懐かしく思いました。久々に妻と子どもと一緒にでかけた念願の「第九」演奏会でしたが、皆で大感激。よかったよかった(^o^)/
幸くとばかり 歌うなり!
「蛍の光」の歌詞にもこのようにありますが、来年は良い年でありますようにと祈りながら帰路につきました。
(*1):前日の「カルミナ・ブラーナ」演奏会の記事~「山形新聞Online」より