雑誌『新潮』の2017年11月号で、新潮新人賞発表として掲載されていた、石井遊佳著『百年泥』を読みました。どうやらこの作品は、第158回芥川賞の受賞作らしい。
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最も印象的なエピソードは、ある少女の母親が肝臓を病んで亡くなり、これを火葬し川に流すために旅をしますが、山岳道路の土砂崩れのために遠回りを余儀なくされ、火葬費用が足りなくなってしまいます。旅行者に目星をつけて、窃盗で賄おうとするのですが、日本人旅行者(観光客)のエピソードが切なくていい話です。1970年の大阪万博のコイン! そんな時代があったなあと思わず遠い目になってしまいます。ふだん読んでいる小説とはだいぶ趣を異にしていますが、面白く読みました。
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