電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのを躊躇うようになった

2018年05月27日 06時03分07秒 | クラシック音楽
若い頃、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのは日常的なことでした。最初にオーディオ危機を購入した頃は、スピーカーボックスを自作するまで、ヘッドホンで音楽を聴いていました。SONYからウォークマンが発売されると、歩いても音揺れしなくなった Walkman PRO あたりから愛用し、小型のステレオイヤホンは身近な再生機器でした。このブログを開始した頃、50代前半でも、携帯型CDプレイヤーやウォークマンEを愛用し、サクランボの剪定や桃の花摘み作業をするという記事を書いているほどです。

それが、いつの間にかイヤホンやヘッドホンの使用頻度が激減し、ウォークマンEはしまい込まれたままになり、畑の農作業のお供は、農作業用に購入した小型ラジオに取って代わられました。東日本大震災で、一人だけラジオを聴くスタイルよりも、周囲のみんなで一緒に聴いて情報を得るスタイルのほうが良いと痛感したことも理由の一つですが、もうひとつは「耳が受け付けなくなってきた」ことがあります。

たぶん、年齢的な理由だと思いますが、耳に直接響く音が強い刺激に感じられ、できれば室内に静かに広がる音を拾い集めるように音楽を聴きたいと思うようになりました。ヘッドホンで聴かなければいけないような、早朝や深夜といった条件では、できれば大きめの振動板を持ったスタンダードなタイプのヘッドホンで、音量を小さめにして静かに聴きたい。昔のように、大音量でガンガン鳴らすという欲求はかなり後退しているようです。

PCからUSB経由でDACを経て変換した音声電気信号をミニコンポのLINE入力で増幅し、静かに流すという近頃のスタイルは、まさにこの「中高年スタイル」になっています。

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