電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

機械化された農作業の孤独感〜賑やかなサクランボの収穫

2019年05月29日 06時02分19秒 | 週末農業・定年農業
田んぼに出ると、人の姿を見ることはまれです。春先には、何ヘクタールもの田んぼにぽつんと一台、トラクターが動いているだけだったり、田植えの時期には一台だけ田植機が動いているだけだったりします。多くの農家が水田耕作を委託し、大型の農業機械を持つごく少数の専業農家がそれらを引き受けて作業しているというのが実情ですので、機械化された水田稲作農業は、専業農家がたった一人でする作業になりやすく、実に孤独な風景です。

その点、人力に頼る果樹農業、とりわけサクランボの収穫の時期には、多くの人が賑やかに作業をします。人件費の負担は大きいですが、機械化された水田稲作農業のような寂しさ・孤独感は感じません。作業チームが、中波のラジオを聞きながらサクランボをもぎとり、休憩時間にはみんなで集まって、それぞれお好みで冷たいお茶や熱いコーヒーを飲み、お菓子を食べます。パック詰め作業チームは、作業小屋の中でやはりラジオを流しながら選果しフードパックに詰めていきます。このときの世間話もなかなか興味深いものがあります。

モモの摘果作業ももうすぐ一段落、こんどはサクランボの季節がやってきます。今朝は前夜からの雨降りですので、雇人の人たちにできるだけ快適に仕事をしてもらえるように作業小屋の片付けを行い、資材の点検と準備を進める予定です。

コメント (3)