電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

香月美夜『本好きの下剋上』第4部「貴族院の自称図書委員」第VI巻を読む

2019年05月31日 06時02分59秒 | -香月美夜
来月には新刊発売予定ですでに予約済みと、見事にハマっているライトノベル、香月美夜著『本好きの下剋上』第4部「貴族院の自称図書委員」第VI巻を読みました。



主人公ローゼマインは二年生になり、一年生に妹のシャルロッテが加わりますので、エエカッコしたいと張り切ります。それだけではなく、周囲の学生への影響力も大きいものがあり、大領地ダンケルフェルガーの領主候補生ハンネローレと仲良くなり、エーレンフェストの寮監であり優秀だが少々変わっている教師ヒルシュールの理解を得て、着々と初日合格を果たしていきます。

もう一つ、エーレンフェスト内の派閥事情で孤立していたローデリヒが名捧げを希望、彼の物語作家的資質を評価して、ローゼマインは受け入れを表明しますが、そのためにに必要な魔石を取りに採集場所に向かうと、そこには危険な魔獣ターニスベファレンが出現する、というような経過です。

ヒルシュール先生の研究室に弟子として入っているライムントが、エーレンフェストと軋轢を生じているアーレンスバッハの三年生ということで、このあたりは先の伏線になっています。また、本来は学生が倒せるはずのないターニスベファレンをエーレンフェストの学生たちが討伐できたのはなぜか? 王族の内紛で粛清の余波が残るユルゲンシュミットで、叛逆と陰謀の可能性をただす必要がありますが、その尋問会が次巻のテーマの一つになることでしょう。

これで、既刊全巻を読んだことになります。来月10日頃には第VII巻が発売される予定。WEB 版ではすでに完結し、だいぶ前に読了しているにもかかわらず、あらためて紙の本で読みたいと考えるのは、やはり私も本質的に「本好き」だからなのでしょう(^o^)/

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