電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

果樹園での農作業には似合わない音楽

2022年06月07日 06時01分02秒 | クラシック音楽
昨日と今日と、雨降り続きで露地栽培サクランボの収穫作業はお休みです。そういえば先日の日曜日、午前9時からのNHK-FM「名演奏ライブラリー」は「カルロ・マリア・ジュリーニ」の特集でした。いつもですとラジオから流れる音楽を楽しみに脚立に登り降りしてサクランボの収穫をするのですが、今回はなんとヴェルディの「レクイエム」でした。残念ながら、この曲は野外で農作業をしながら聴くべき音楽ではありません。状況にまるで似合わない(^o^;)>poripori

ジュリーニは、私が若い頃には正規盤で売出し中の有名指揮者であり、懐具合の事情で廉価盤中心だった当時はあまりご縁のなかった人です。その後、CD時代になってからも、どうしても触手が伸びません。そのジュリーニの特集ですから、折角の機会と興味を持って聴いていたのですが、ブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」といいヴェルディの「レクイエム」といい、果樹園における野外作業のお供にはまるで似合わない音楽が中心で、なんだか残念でした。

いやいや、そもそも農作業にクラシック音楽をお供にしようというところに無理があるんだよ、という意見もあるのでしょうが、決してそんなことはありません。おおらかで伸びやかで屈託のないタイプの音楽は農作業にもよく似合います(*1)。今回は、似合わない音楽を意識したということでした。

(*1): 春の農作業と音楽〜「電網郊外散歩道」2010年3月

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