電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

7月豪雨に関連してキラリと光る報道と人々

2020年08月03日 06時01分38秒 | Weblog
先の7月豪雨では、山形県内でも大きな被害が出ました。地元紙「山形新聞」をはじめとして、このところ毎日の報道にはキラリと光るニュースがあり、人々の姿に勇気づけられます。

例えば、「早めの避難 けが人なし 最上川氾濫の大石田町」というNHKニュース(*1)では、同じ「日本三急流」の一つ熊本県の球磨川で大きな被害が出ていたことを前提に、過去に例のない予測データに「空振りでもかまわない」と役場が早めに避難指示を出していたこと、地域住民の側も自主的に避難を開始していたことなどが重なり、大規模災害にもかかわらず犠牲者が一人も出なかったことがとりあげられています。

また、「寒河江ダムへの流入量、過去最大 県内豪雨、防災操作で下流水位下げる」という山形新聞の記事(*2)では、寒河江ダムを管理する過程で豪雨に対応して洪水を防止するため細かく放流を調整する防災操作を行い、下流の水位を下げていたことが報道されています。これも、最上川に流入する河川のうち最大の流量を持つ寒河江川の水位が意外に増えていなかった原因の一つでしょうし、当地が大規模洪水を免れた原因でもあります。まさにナイスな判断と言えましょう。

さらに、「断水、直前で回避・県内豪雨 村山広域水道受水の複数市町、受水調整」という山形新聞の記事(*3)では、記録的な大雨で河川水に水源を依存する市町が断水の危機に直面していたとき、村山保健所を事務局として県支部と受水市町が協議して受水量を制限するとともに、蔵王ダムからの取水量を増やすことで回避した、とされています。

いずれのケースも、先の7月豪雨に関連してキラリと光る報道であり、そこに描かれる公務員等の立場にある人々の判断や努力は、地味ですが生活に直結する大きな意味があります。ともすると、テレビドラマ等では地方公務員は「権威に弱く、上にへつらい下々を圧迫する俗物」的な存在としてステレオタイプに描かれがちですが、この報道に登場する人々はいずれも自分の持ち場で本領を発揮したケースでしょう。あらためて、すごいぞ、山形県(^o^)/

(*1):早めの避難 けが人なし 最上川氾濫の大石田町〜NHKニュース
(*2):寒河江ダムへの流入量、過去最大 県内豪雨、防災操作で下流水位下げる〜山形新聞オンラインより
(*3):断水、直前で回避・県内豪雨 村山広域水道受水の複数市町、受水調整〜山形新聞オンラインより

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