電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

音楽CD収集を登山にたとえて

2008年10月09日 06時37分56秒 | クラシック音楽
音楽CDが安価に購入できるようになり、未聴のCDの山がうず高く積み重なるさまを、どなたが言い出したのか、「ミチョランマ」と称するのだとか。未聴の山=チョモランマにかけた、ユーモアあふれる呼称です。そのように、音楽CD収集を登山にたとえるのであれば、当方も若い頃に山歩きを好んだ時代(*)がありましたので、少々回雇的な戯れ言を。

私の山歩きは、学生時代にはもっぱら東北の山ばかりで、八幡平や裏岩手まで足をのばした時以外は、月山、船形山、大東岳、北面白山などの展望の良い尾根歩きの風景を好んでおりました。廉価盤を中心に、好きな音楽のLPレコードを一枚ずつ集めていた頃は、登山にたとえれば、さしずめ東北の尾根歩きのようなものでしょう。

大学を卒業して関東に就職したのをきっかけに、雲取山、金峰山、八ヶ岳から北アルプスの蝶ヶ岳、穂高岳などにも足を伸ばし、ついには岩登りの真似事で剣岳に挑むようになりました。この頃は、独身貴族の気楽さから、レギュラープライスのLPも購入できるようになり、何人か、特定の演奏家の録音を少しずつ体系的に集めるようになりました。読響や日フィルなどの演奏会などにも出向き、何ごとにも挑戦の時代です。

ただし、剣岳での訓練中にスリップし、ザイルに宙吊りになってからは、結婚、長女の誕生、退職と郷里へのUターンなどが続き、山登りからは疎遠になりました。今は平地や里山の散歩程度の日々です。ヒマラヤの高峰への憧れもアルプスの岩峰への憧憬もありません。音楽CDの収集も同様に、ネットを駆使して完璧に集めようというコレクター意識は薄く、身近なCDショップや出先で偶然に出会った音楽CDを丹念に繰り返し聴くことが中心です。したがって当方に未聴の山=ミチョランマが生じるはずもなく、里山の四季を楽しむように、好きな音楽のCDを何度も繰り返して聴いております。未聴の山を克服しようなどとは思わず、ゆったりとした低山歩きのような音楽CD収集を心がけております(^_^)/

(*):若い日の登山と音楽

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4 コメント

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あまかす さん、 (narkejp)
2009-01-04 09:45:35
申し訳ありませんが、プライベートな情報は基本的にお知らせいたしません。匿名で活動のスタンスを守りながらネットワーカー歴20年の古狸ですので、あしからずご了解ください(^_^)/
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Unknown (あまかす)
2009-01-04 09:36:40
場違いだと思うの
ですが当方自らの生体エネルギーでCD音楽の音質を変える実験をしています、管理者様に聞いてもらいたい音源があるのですが聴いてもらえますか、CD-Rに焼いてお送りします、費用などなにも発生しません、住所など教えてもらえば送ります、わたしの機器ですがマランツのSA8001とSONYのMDR-F1で音源をチェックしています、聞いた感想だけ教えてもらえればいいのですが。
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ピースうさぎ さん、 (narkejp)
2008-10-09 22:04:12
コメントありがとうございます。一時、輸入盤が信じられないほど安かったときには、LPで持っていたジョージ・セルの交響曲全集をCDで買いなおしたりしました。でも、ほんとに嬉しいのは、長年探していた録音を、旅先のCDショップで偶然見つけたりすることです。セル指揮のシューマンの交響曲などは、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。
私は同じ演奏を何度も聴く傾向が強いのかもしれません。それがいまだにミチョランマ登頂に至らない理由かも(^o^)/
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すばらしいです! (ピースうさぎ)
2008-10-09 18:17:52
ミチョランマなどない、それがいいです!

私も10年前はそんなこと無かったのですが、
1曲のディスクを購入するより、全集ボックスの方がお買い得だと思い始めてから、全集魔のようになってしまいました。

交響曲はモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、、、、マーラー、ショスタコーヴィチまで全集で集めないと気がすまないときがありました。

ほとんど2、3000円で購入できるのですからそれほど経済的に負担は無いのですが、聴いていない演奏も出てきてしまいました。
今年もあと3ヶ月、聴いていないディスクをじっくり聴く秋にしようと決めました。
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