電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ボールペン:「黒の研究」・「赤の研究」

2020年03月25日 06時02分56秒 | 手帳文具書斎
昨年の「お気に入りボールペン総選挙」の結果は、第1位が不動の「三菱鉛筆:ジェットストリーム」、第2位が新顔「ゼブラ:ブレン」、第3位が「ゼブラ:サラサ・クリップ」という結果になったそうです。個人的には「三菱鉛筆:パワータンク」が第2位に来て、以下「サラサ・クリップ」、「ブレン」となるでしょうか。これは、あくまでも黒のボールペンでの話であり、他の色となるとまた違う結果となるでしょう。

ところで、いつの間にか手元に集まった多数のボールペンを、色別・線幅別に書き並べてみると、面白いことに気が付きました。以前、シャーロック・ホームズ「緋色の研究」の向こうを張って、「青の研究」とも言うべき「青〜ブルーブラック系ボールペンを試す」(*1)という記事を書いたことがありますが、今回は、題してボールペン「黒の研究」・「赤の研究」です。

(1) 黒の研究 「お気に入りボールペン総選挙」には間に合わなかった「三菱鉛筆:ユニボール one」の黒の濃さを再確認。油性インクの製品が軒並み「光の角度によるテカリ」現象を見せるのに対して、ゲルインク・ボールペンは「テカリ」が少なく、中でも「ユニボール one」の黒さは際立っています。手書きの書類、例えば履歴書のような書類を提出する時、この 0.5mm で書いたものは、ずいぶん目立つでしょう。ただし、同じゲルインク・ボールペンであっても Signo RT1 0.38mm は線幅の細さが災いしてか、あまり黒さが際立ちません。黒さが際立つのは、ゲルインクでは 0.5mm以上、油性インクでは 1.0mm など、やはり一定の太さが必要なようです。




(2) 赤の研究 赤のインクは、概して似通っているものが多いようです。ジェット・ストリームの赤がいくぶん暗い赤色ではありますが、後はよく似ています。もしかすると、使える色素に制限があり、類似しているのかもしれません。「フリクションボール」のような消せるインクや「パワータンク」のような加圧式など、特徴を持ったペンもありますが、印刷物の校正や予定表の訂正、テストの◯付けなどのように、文字の連続筆記量がさほど多くないのであれば、あまり代わり映えしないような気もしてきます。そういった用途ならばむしろ線幅のほうが重要で、油性ならば1.0mm、ゲルインクならば0.7mm程度のもののほうが「くっきり・ハッキリ」していて望ましい(*2)かもしれません。




どーして uniball one だけピンクなの? 実は、赤とピンクと間違えて買ってきてしまったのでした(^o^;)>poripori



うーむ、こうして見ると、ジェットストリームの強さは理解できるけれど、「サラサクリップ」の健闘もお見事です。多彩な色とともに、線幅も0.7mmに加えて1.0mmまであります。この1本100円(税抜)というお値段をターゲットにして、「三菱ユニボールone」は新デザインを武器に1本120円というお値段を付けたのだろうと思われますが、考えてみると厳しい世界だなあ。

(*1):青〜ブルーブラック系ボールペンを試す〜「電網郊外散歩道」2013年12月
(*2):いやいや、それならむしろバーミリオンの赤鉛筆と補助軸の組み合わせとか、デルマトグラフの赤が最強だ、という説もあります(^o^)/


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