「私の好きな音楽」に始まるシリーズで課してきた「作曲家1人につき1曲」という制約を取り払ったらどうなるだろう?と考えた新企画、「私の好きな作曲家と作品」の第1回は、ヴィヴァルディからです。
正直言って、シリーズをヴィヴァルディから始めるについては、かなりためらいがありました。「やっぱりバッハからでしょう」という思い込みは強いですし、「えっ!ヴィヴァルディからなの!」と言われそうで…という恥じらいもあり(^o^;)ましたが、個人的には、とりわけ中年以降、けっこうヴィヴァルディの音楽が好き(*1)なのです。
きっかけは、たしかNHK教育テレビでした。「シャルル・デュトワの若者に贈る音楽事典」という番組で、Wikipediaによれば(*2)1999年4月24日放送の「歴史はベネチアからはじまった」という回だったと思いますが、赤毛の司祭ヴィヴァルディが孤児院の娘たちを指導し、見事な演奏を聴かせたことを紹介していました。このときの印象がたいへん強く残り、「赤毛の司祭ヴィヴァルディ=女学校の熱心な音楽部顧問教師」みたいな人、というイメージができました。
また、初めての単身赴任も経験し、たった一人でアパートで聴くヴィヴァルディの音楽はたいそうみずみずしく活力があり、孤独な生活を癒やす力のあるものと感じました。また、同じ時期に発売された「クレスト1000シリーズ」で、イタリア合奏団の録音が次々に発売されたことも、ヴィヴァルディの音楽を意識するようになった理由の一つです。従って、選定する曲もこれらが中心になってしまいます。LPで持っているのはクラウディオ・シモーネ指揮のイ・ソリスティ・ヴェネティ盤のみ、という状態ですので、明らかに中年以降です。
大島真寿美著『ピエタ』も、ヴィヴァルディ先生の訃報から始まり、孤児院の教え子たちが一枚の楽譜の謎に導かれる、ミステリー風の上質な物語です。こちらもずいぶん楽しみました(*3)。今は、たしか文庫本になっているはずです。
(*1):イタリア合奏団のヴィヴァルディを聴く~「電網郊外散歩道」2014年10月
(*2):アントニオ・ヴィヴァルディ~Wikipediaの解説
(*3):大島真寿美『ピエタ』を読む~「電網郊外散歩道」2011年7月
正直言って、シリーズをヴィヴァルディから始めるについては、かなりためらいがありました。「やっぱりバッハからでしょう」という思い込みは強いですし、「えっ!ヴィヴァルディからなの!」と言われそうで…という恥じらいもあり(^o^;)ましたが、個人的には、とりわけ中年以降、けっこうヴィヴァルディの音楽が好き(*1)なのです。
きっかけは、たしかNHK教育テレビでした。「シャルル・デュトワの若者に贈る音楽事典」という番組で、Wikipediaによれば(*2)1999年4月24日放送の「歴史はベネチアからはじまった」という回だったと思いますが、赤毛の司祭ヴィヴァルディが孤児院の娘たちを指導し、見事な演奏を聴かせたことを紹介していました。このときの印象がたいへん強く残り、「赤毛の司祭ヴィヴァルディ=女学校の熱心な音楽部顧問教師」みたいな人、というイメージができました。
また、初めての単身赴任も経験し、たった一人でアパートで聴くヴィヴァルディの音楽はたいそうみずみずしく活力があり、孤独な生活を癒やす力のあるものと感じました。また、同じ時期に発売された「クレスト1000シリーズ」で、イタリア合奏団の録音が次々に発売されたことも、ヴィヴァルディの音楽を意識するようになった理由の一つです。従って、選定する曲もこれらが中心になってしまいます。LPで持っているのはクラウディオ・シモーネ指揮のイ・ソリスティ・ヴェネティ盤のみ、という状態ですので、明らかに中年以降です。
- 合奏協奏曲集「調和の霊感」 Op.3
- ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」 Op.4
- 協奏曲集「和声と創意への試み」 Op.8 ~「四季」を含む
- ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」
- オーボエ協奏曲 ヘ長調 RV455, F.VII-2
大島真寿美著『ピエタ』も、ヴィヴァルディ先生の訃報から始まり、孤児院の教え子たちが一枚の楽譜の謎に導かれる、ミステリー風の上質な物語です。こちらもずいぶん楽しみました(*3)。今は、たしか文庫本になっているはずです。
(*1):イタリア合奏団のヴィヴァルディを聴く~「電網郊外散歩道」2014年10月
(*2):アントニオ・ヴィヴァルディ~Wikipediaの解説
(*3):大島真寿美『ピエタ』を読む~「電網郊外散歩道」2011年7月
ビバルデイからとは意表をつかれました
ハイドンからかな、と思っていました
ビバルデイは誰もがお世話になりながら、そのうち顧みなくなる、でもこっそり聴いている、そんなイメージがあります
私がこっそり聴いているのは
ビオラ・ダ・モーレ協奏曲
マンドリン協奏曲
調和の霊感、です
その他たくさんある管楽器の為の協奏曲も好きです
>ビバルデイは誰もがお世話になりながら、そのうち顧みなくなる、
>でもこっそり聴いている、そんなイメージがあります
そうなんですよ。バッハも好んで参考にしたそうですので、オンリーワンの価値ではないかもしれませんが、愛すべき音楽だと思います。ときどき聴いてほっとする音楽ですね。素人音楽愛好家の趣味の源流として、そんなところが好きです、と言っておきましょう(^o^)/