電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

棺の中に入れる本

2018年05月16日 06時05分54秒 | Weblog
従兄の入棺に際し、残された家族が思い思いの品を棺の中に入れていました。奥様は愛用の普段着を、喪主をつとめた長男は藤沢周平著『密謀』の文庫本上下巻を入れていました。息子が父親の愛読書を知っていて棺の中に入れてくれるというのは、親子の関係をしのばせるもので、少々しんみりしてしまいました。



帰路、すっかり水が入った田んぼに蛙の合唱がかまびすしく、まさに「天に聞こゆる」ほどでした。従兄の魂というものがあるのならば、おそらくはまだ幽冥の境あたりをうろうろしているところかもしれず、今頃は静かに遠田の蛙の合唱を聴いているのかもしれません。

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従兄の急逝に驚く

2018年05月15日 06時04分39秒 | Weblog
昼休み、携帯電話に妻から連絡が入りました。従兄が急逝したとのこと。驚きました。昨年、母堂の葬儀を済ませたばかりで、今年は一周忌かと心づもりをしていたところでした。早すぎる! 近いうちに、「いとこ会」をやりたいねと話していたのに。

そういえば、愛煙家でした。「やめたら」と言っても、「自分は大丈夫」と答えていました。健康には自信があったようです。けれど、我が亡父が80歳の時に述懐していた言葉が忘れられません。

あの戦争でも、同級生の半分は生き残った。だが、煙草飲みで80歳まで生き延びた者は、一人もいない。

病気は、肺門付近の癌だったらしい。やはりそうなのですね。奥さんが、義母の一周忌と夫の葬儀と、どうしたらいいものかと途方にくれていました。お気の毒でなりません。今日は入棺、明日は告別式となります。


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この週末、農作業の記録は

2018年05月14日 06時02分55秒 | 週末農業・定年農業
先週の前半は雨降りで全国的に寒い気候でしたが、後半は持ち直して、暖かく良いお天気になりました。特に土曜日は、まったく週末農業日和。朝から早起きしてサクランボの満開後10日を目安とする灰星病等の防除に従事。抗菌剤を主体として、動力噴霧機で丁寧に手散布をします。オイルの給油の件は、オイル補給口が開かずに断念、とりあえず注油口から多めに注油しておきました。後日、オイル補給口を開けるべく道具を工夫してみる予定。



防除衣を着てゴム手袋をし、防除マスクと保護メガネをして風上から噴霧しているとはいうものの、消毒液の霧の中を歩きまわるわけですので、頭からシャワーを浴びて洗い流し、お風呂に入って一安心。朝食後、くたびれたのでお昼寝をしたら、目が覚めたのが午後2時頃でした。午後はFMラジオを聴きながら少しだけ桃の整枝をします。



翌日の日曜日は、午前中に果樹園の草刈り。写真のように、果樹園の入口に亡父が植えた季節の花を眺めながら、自走式草刈機できれいに草刈りをしました。これで、今後の管理作業の足場がぐっと良くなります。サクランボ「佐藤錦」は、ただいまこんな状態です。



日曜の午後は、友人の父君の葬儀に参列。老母と同い年だったのか。このことは黙っていよう(^o^;)>poripori
妻は地域行事にかり出されて疲労困憊の模様。代わって夕食を作りました。味噌汁が好評だった。

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モーツァルト「ピアノ協奏曲第25番」を聴く〜田部京子(Pf)と飯森・山響で

2018年05月13日 06時01分13秒 | -協奏曲
このところ、通勤の音楽として、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第25番」ハ長調K.503を聴いておりました。この週末には、自室のステレオ装置で聴いております。田部京子さんのピアノ、飯森範親指揮山形交響楽団の演奏で、CDはオクタヴィア・レコードから発売されており、型番は TRITON:OVCT-00130 です。同じ顔ぶれで、2017年3月、山響第259回定期演奏会で実演を聴いています(*1)が、このときのライブ録音のようです。

第1楽章:アレグロ・マエストーソ。冒頭の音のバランスが、実に充実した、快い響きです。これは、おそらくナチュラルタイプのホルンやトランペットを採用した効果の一例でしょう。弦の澄んだ音はごく自然で、音楽の陰影も的確に描きます。古楽の影響を受けている時代とは言え、テンポはそれほど速すぎることはありません。カデンツァは田部京子さん自身によるものだそうですが、現代的な感性で内に光を照射するような見事なもので、実演でも聴き惚れたものでした。
第2楽章:アンダンテ。ゆったりした主題、ナチュラル・ホルンの音色ののどかさが好ましいものです。そっと入ってくるピアノの優しさが、例えば大きく下降する音階を魅力的にしています。
第3楽章:アレグレット。軽快なロンド主題で始まり、どこか祝祭的・典礼的な雰囲気があります。



この曲については、ほかにレオン・フライシャー(Pf)とジョージ・セル指揮クリーヴランド管による1959年の録音や、アンネローゼ・シュミット(Pf)とクルト・マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管による1972年の録音(*2)などを聴いております。今はパブリック・ドメインになった、フライシャーとセル・クリーヴランド管による格調高い演奏も、20世紀の大オーケストラによる演奏として格別に素晴らしいものです。

参考までに、演奏データを示します。
■田部京子(Pf)、飯森範親指揮山形交響楽団
I=16'03" II=7'40" III=8'54" total=32'37"
■アンネローゼ・シュミット(Pf)、マズア指揮ドレスデン・フィル
I=14'11" II=6'48" III=9'43" total=30'42"
■フライシャー(Pf)、セル指揮クリーヴランド管
I=14'30" II=7'27" III=7'57" total=29'54"

(*1):山響第259回定期演奏会でベートーヴェン、モーツァルト、ラターを聴く〜「電網郊外散歩道」2017年3月
(*2):モーツァルト「ピアノ協奏曲第25番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2008年10月



ところで、オクタヴィア・レコードから発売されたこのCD、ケースの開け方が普通と逆。もしかしたら、左利きの人のためにわざとこういう形を取ったのかも。それはまだ良いのだけれど、添付のリーフレットにある「田部京子さんの演奏に寄せて」という広瀬大介氏の文章は、協奏曲の演奏について書きながら、オーケストラに触れた部分が

協奏曲では、オーケストラにも田部さんの世界観を共有してもらうべく、圧倒的なエネルギーに満ちた音がオーケストラへと向けられている感があったが(後略)

というところだけでした。え〜っ!

なんだかこの感じは、既視感があります。そうだ、カサドシュのピアノについて延々と語りながら、ジョージ・セルとコロムビア交響楽団の演奏については、わずかに1段落、15行だけしか触れていないという、あれ(*3)と同じだな!

(*3):カサドシュとセルによるモーツァルトのピアノ協奏曲のLPで指揮者はどう扱われていたか〜「電網郊外散歩道」2008年11月
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三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』を読む

2018年05月12日 06時02分11秒 | 読書
文春文庫で、三浦しをん著『まほろ駅前多田便利軒』を読みました。だいぶ前に、図書館で単行本を借りて読み終えています(*1)ので、今回は再読になります。なんとなく記憶にありましたが、まったく忘れているところもありました。構成は、

第1話:「多田便利軒繁盛中」
第2話:「行天には、謎がある」
第3話:「働く事は、満身創痍」
第4話:「走れ、便利屋」
第5話:「事実は、ひとつ」
第6話:「あのバス停で、また会おう」

というものです。

主人公:多田啓介は、子供を亡くし離婚歴のある、中年とまではいかないがもう若いとは言い難い年齢の便利屋稼業。曽根田のバアちゃんを見舞うという「仕事」を請け負い、帰りに高校時代の同級生・行天を拾います。この行天君、なんとも仰天な性格と言動ですが、やっぱり離婚歴があり、子供が一人いるみたい。

で、東京の南西部、神奈川県に接する架空の街まほろ市で、多田と行天の同級生コンビが様々な依頼を請け負い、なんとか解決していくという流れになっています。登場するのが娼婦やチンピラ、ヤクザ、可愛げのない小学生、偏屈老人に行天の元妻の医師、というもので、いずれも一筋縄ではいかない顔ぶれです。

これがパブリックドメインになっている作品ならば、盛大にネタバレでも良いのでしょうが、現行作品ならばそういうわけにもいかないでしょう。なかなかおもしろかった、とだけ記しておきましょう。



個人的には、タバコを意味ありげに描くシーンはあまり好きではない。若い頃、長く続く咳に苦しんでいる時に、もうもうと紫煙うずまく部屋での会議を強制され、会議中禁煙を提案してもあっさり否決された(*2)のを根に持っているわけではない……いや、あるな(^o^)/
このシリーズの表紙にタバコの絵が登場するのは、某タバコ会社から宣伝費用でも出ているのでしょうか(^o^)/

(*1):自分で購入する本と図書館から借りる本〜「電網郊外散歩道」2014年5月
(*2):岩波新書で小林博著『新版・がんの予防』を読む〜「電網郊外散歩道」2009年3月
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近年の風邪による月別通院頻度を調べると

2018年05月11日 06時03分51秒 | 健康
お薬手帳には、これまで風邪で通院するたびに処方された薬の記録が残されています。この中から、風邪によるものを拾い出し、月別に通院の回数をまとめてみました。そこでわかることは、

  • 月別に見ると、4月が最も多く、7月と11月がこれに次ぐ。
  • 時期で見ると、4月・5月の風邪が最も多く、全体の3分の1を占める。これに次いで、10月と11月が全体の4分の1となる。
  • この時期は寒暖の差が大きく(*1)、風邪をひきやすい。寝具や衣類などにより、こまめな調整が必要である。
  • 年次推移を見ると、近年は風邪を引きやすく、また長引くようになっていることがわかる。

などです。こういう基礎データをもとに、風邪を引かないように工夫しなければいけません。

休日診療所の担当医が言ってましたが、問診票に書いてある私の過去の副作用歴を見ると、出せる薬はごく限られてくるのだとか。今のかかりつけのお医者さんが処方する小青竜湯は、当方の鼻風邪にはおだやかに効いて、たいへんありがたいものです。

(*1):寒さ対策はまず衣類から〜「電網郊外散歩道」2008年10月
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買い物に出かけて文庫本と新書を購入

2018年05月10日 06時01分53秒 | 散歩外出ドライブ
買い物にでかけたついでに、行きつけの書店に立ち寄り、文庫本と新書のコーナーを眺めてきました。既刊・新刊とりまぜて、次の三冊を購入。

  1. 三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』(文春文庫)
  2. 須賀しのぶ『革命前夜』(文春文庫)
  3. 柏原宏紀『明治の技術官僚』(中公新書)

このうち、1.は以前に図書館で単行本を借りて読んでいますが、続刊の『番外地』『狂騒曲』を購入したので、どうせならと三部作まとめ読みを計画中(^o^)/

2.は、東独に留学中の若いピアニストが主人公。なんでまた東独へ留学しようとしたのか、読んでみないと理由がわかりませんが、密告が横行する社会で感情豊かな音楽家がどのように過ごすのか、興味深いところです。

3.は、長州五傑の話。当方のカテゴリー「歴史・技術・科学」の関連で手にしたものです。

以上三冊、どれも読むのが楽しみです。時間と体調が問題ですが、寝床の前に置いて、少しずつ読み進めましょう。

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風邪で寝ているときの音楽は

2018年05月09日 06時05分43秒 | クラシック音楽
この連休の後半ばかりでなく、一般に風邪などで休んでいるときの時間は、なんだかゆっくり流れるように感じます。鼻詰まりで呼吸が苦しくなり、夜中に目が覚めてしまうと、まだ1時とか2時とか、やけに中途半端な時刻。仕方なく、また寝ようとするのですが、そんなときはなかなか眠れません。真夜中ですので、音楽を鳴らすのもままならず、イヤホンで耳にダイレクトに飛び込んでくる音は刺激が強すぎると感じます。

これが日中ですと、ぼーっとしながら静かに音楽を流していられますので、とてもやすらぎを感じます。例えば今回は、

  • ドヴォルザーク「4つのロマンティックな小品」
  • フランク「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」
  • シューベルト「ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) 第2番」

などを好ましく聴きました。まさに、心に沁み入るようです。

以前も、同様の記事を書いた(*1,2)ことがありますが、そのときもこんな感じの小編成の曲が中心だったと思います。私の場合、風邪引きでダウンしている最中にベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」やバッハの「マタイ受難曲」などに手が伸びることはありませんでした。たぶん、規模の大きさからもダイナミクスの点からも、体がダウンしている状態では受け入れにくいからではなかろうか。音楽を楽しむにも、体力が必要です(^o^)/

(*1):風邪ひきの寝床の中で聴く音楽〜「電網郊外散歩道」2010年4月
(*2):回復後に聴いた音楽は〜「電網郊外散歩道」2012年4月

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動力噴霧器の説明書を発見

2018年05月08日 06時03分29秒 | 週末農業・定年農業
亡父が購入して長年使ってきた動力噴霧機は、今のところ故障もなく、まったく正常に動作しております。ただ気になるのが、回転部を持つ機械には必須のオイル補給の仕方がわからないことです。どこに、どんな種類のオイルを、どんな頻度で、どの程度の量を、補給(注油)すれば良いのか。これは、機械に添付の説明書で確認する必要があります。ところが、説明書がどこにあるのか、まったくわからない(^o^;)>poripori



で、ずっと探していた動力噴霧機の説明書を、このほどようやく見つけました。それによれば、規格が SAE 10W-30 相当品のオイルを用いれば良いらしい。また、どこから給油・注油すればよいのかも、マニュアルにはちゃんと記載がありました。ふむふむ、けっこうまめに注油しておかなければいけないみたい。それでは、さっそくオイルを一缶買ってきて、給油・注油しておかなければ!



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家中のカレンダーを5月に

2018年05月07日 06時02分13秒 | 料理住居衣服
風邪もようやく復調の兆しが見えてきて、連休に感謝しております。この際とばかりに、身の回りを見回してみると、カレンダーがまだ四月のままになっていることに気が付きました。妻がひどい風邪を引き、寝込んでおりましたので、定例の「ビリビリ破いて新しい月に更新」するのが遅れていた部屋があったということでしょう。

で、自室を手始めに、無駄に広い田舎家のあちこちのカレンダーを五月に更新しました。今更ですが、ようやく世間の皆様に追いついた気がします(^o^)/

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さんざんな大型連休だった

2018年05月06日 06時01分55秒 | Weblog
今年のゴールデンウィークは、前半はお天気に恵まれ、農作業もできてよかったのだけれど、後半は雨と寒さにたたられ、しかも妻のかなり重い風邪により、毎日おさんどんの生活となりました。楽しみにしていた置賜方面の小旅行〜新装オープンした斎藤茂吉記念館や道の駅米沢などをめぐるドライブ計画も流れてしまい、いくつかあった演奏会の予定も全部あきらめました。なんだか、近年稀なほどにさんざんな大型連休だったような気がします。

でもまあ、平日にこの状況だったら、はたして対応できたかどうか? その意味では、連休中でよかったのかもしれません。家内はようやく熱が下がったようで、昨晩から一緒に食事をとれるようになりました。私の風邪の具合も、不調ではありますが、なんとか起きて生活出来ています。復調までにはもう少し時間がかかりそうですが、普通に食事の支度ができるというのは大きいです。


(摘花前:これが全部実ったら大変です。)


(整枝・摘花後。結実の状況を見て、さらに間引く必要があります。)


(地面に落ちた桃の花。)

写真は、月始めの桃の整枝・摘花の様子です。なんとか一本だけ終わりましたが、まだまだ先は長い。落花時の防除は終わったので、体調を見ながら、お天気と地域行事等の合間を見て、少しずつ作業を進めていきましょう。

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今回の風邪は

2018年05月05日 06時03分31秒 | 健康
暑かったり寒かったり、ずいぶんな気候です。おかげで、また風邪を引いてしまいました。今回は、熱は36.8℃、くしゃみ、咳、痰、鼻水、喉の痛みなどです。実は家内が先にダウンしており、一時は38℃を超える熱があり、インフルエンザを疑いましたが、検査の結果はシロ。2日ほど遅れて私も感染したようですが、今のところ比較的軽めに済んでいます。

で、連日のように三食おさんどんの生活です。料理が苦にならない夫で良かった?! でも、妻は自分の流儀と合わないからと、キッチン周りや家事のあれこれに不満みたい。熱があるのに文句を言う元気はあるようで、思わずムッとしつつ、病気の妻と夫婦げんかも大人気ないし、不幸中の幸いと解釈することにしました(^o^)/

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もしかして、ドライアイ?

2018年05月04日 06時03分23秒 | 健康
しばらく前の話ですが、某元看護婦さんから、「もしかして、ドライアイ?」と聞かれました。まばたきの頻度や状況から判断して、目が乾いていてそれを補うために瞬きの頻度が多くなっているらしいのです。「実は私も眼科で治療中」とのことで、だいぶ改善されたとの情報も。そのうち眼科に行ってみようかと思いつつ、ここまできてしまいました。

大型連休の合間の平日に、眼科医院も営業(診察)中のようですので、行ってみました。ポイントは二つ。

  • 瞬きの回数が多く、目を開けているのがつらい時がある。いわゆるドライアイでしょうか?
  • 老眼鏡を作って四年ほどなりますが、もう一つ作りたい。ついては、老眼が進行しているかどうか、検眼をお願いしたい。

結果的には、

  • 点眼薬を処方してもらいました。

    1. ティアバランス点眼液 (ヒアルロン酸ナトリウム液) 角膜の傷をなおし、目の乾燥を防ぐ。
    2. ジクアス点眼液 (ジクアホソルナトリウム液) 涙液の分泌を促進、ドライアイを改善する。

  • 検眼の結果、老眼の度数はほとんど進行していないけれど、左眼の乱視がやや悪化気味、とのこと。手元で本を読む時間よりもデスクトップ・パソコンのディスプレイを見る時間の方が長いので、焦点距離は長めにお願いしました。

目の乾燥のほうは、しばらく点眼薬を使ってみないとなんとも言えませんが、老眼鏡の方は、乱視用のレンズがメーカー対応になるらしく、連休明けになるそうです。フレームは、視界を妨げにくいように、細めのカジュアルなものにしてもらいました。

もくろみとしては、メガネを忘れて仕事にならない事態の回避ですが、さてどうなるか。

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ボトルインクを使い終えるとき

2018年05月03日 06時04分06秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の古典ブルーブラックのボトルインクをまもなく使い切るまでになりましたので、コンバータ使用時の便を考慮し、小容量(30mL)の旧ボトルに残量を移し、新ボトル(60mL)を空にしました。振り返ってみれば、2014年の五月に新ボトルを購入してからおよそ四年。裏抜けの少ない、たいていの紙(ノート)で使用できるメインのインクとして、実に多くのペンに入れて使ってきましたので、ずいぶん長持ちしたほうかもしれません。職場用としても、自分で新ボトルを追加購入して使っていますので、そちらの分もあって、長持ちしたのかも。



カートリッジ・インクとは違って、ボトルインクの場合は、使い終えた時の感じがだいぶ異なります。カートリッジの場合は「また」なくなったか、と感じますが、ボトルの場合は「もう」なくなったのか、という感じです。なんだか難事業達成のようで(^o^)気分がいいです。


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石井遊佳『百年泥』を読む

2018年05月02日 06時04分58秒 | 読書
雑誌『新潮』の2017年11月号で、新潮新人賞発表として掲載されていた、石井遊佳著『百年泥』を読みました。どうやらこの作品は、第158回芥川賞の受賞作らしい。



最も印象的なエピソードは、ある少女の母親が肝臓を病んで亡くなり、これを火葬し川に流すために旅をしますが、山岳道路の土砂崩れのために遠回りを余儀なくされ、火葬費用が足りなくなってしまいます。旅行者に目星をつけて、窃盗で賄おうとするのですが、日本人旅行者(観光客)のエピソードが切なくていい話です。1970年の大阪万博のコイン! そんな時代があったなあと思わず遠い目になってしまいます。ふだん読んでいる小説とはだいぶ趣を異にしていますが、面白く読みました。

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