電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

手書きの魅力は「考えることを助ける役割」かも

2022年06月15日 06時00分48秒 | 手帳文具書斎
私にとって「手書きの魅力」とは、「見事な文章やイラストなどに見惚れること」ではありませんし、「お気に入りのペンやノートを使うことの楽しさ」でもありません。では、どんなところに手書きの魅力を感じているかを考えてみました。

  • スケジュールとダイアリーに記録された私的な予定と記録、あるいは農作業メモや料理メモなどの記録やレシピなどの実用的な記載がさっと簡単にできるところ
  • 読んでいる本から抜書した内容や、日々の生活の中で触発された言葉などを読み返すときに、気づきや発見があるところ
  • 学生時代のノートや仕事の関連で勉強中のノート、特に数式やグラフ、関連データなどが並んでいるもの

うーむ、どうやら私の場合、手書きの魅力は「いろいろ考えることを助ける役割があること」なのかも。例えば「日本海の地震とプレートテクトニクスとフォッサマグナ」についての発見(*1)など。手書きだと記憶に残りやすいし、ふいに思いがけない関連が見えてきたりすることがあるから、でしょうか。

(*1): 日本海の地震とプレートテクトニクスと「フォッサマグナ」〜「電網郊外散歩道」2019年12月

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プラチナ社の百周年記念Preppy万年筆に古典BBインクを補充〜ダイアリーの現況

2022年06月14日 06時00分28秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の百周年を記念したムックに付録として付いていた青軸プレッピー(Preppy)のインクが切れましたので、同社の古典ブルーブラック(BB)インクを補充しました。自作のスポイトでカートリッジにインクを補充し、再びスラスラと書けるようになりました。



このペンは、細字でわりに書きやすい個体に当たったようで、書き味も良好です。ダイアリーはもっぱらこのペンで書いています。今年から採用した形式のB6判ノートですが、古典BBインクなら裏抜けもせず紙質もたいへん良好です。





コンピュータの表計算で管理しているインク補充の記録ですが、今年はすでにのべ9回のインク補充を済ませています。インクの種類としては、圧倒的に古典BBインクの消費が多いです。



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やっぱり曲が好き

2022年06月13日 06時01分05秒 | クラシック音楽
連日のサクランボ収穫&選果作業で、少々くたびれています。こんなとき、音楽が聴きたい! 本当はホールで生演奏を聴くのが一番ではありますが、今すぐに聴きたいというときにはLPレコードやCD、あるいはネット上の録音を聴くことになります。自室のメインのステレオ装置で聴く堂々とした音も良いけれど、小型のミニコンポに接続した PC-audio に耳を傾けるのも悪くないものです。

LPレコードやCD等に収録された様々な演奏家たちによる録音は、それぞれに味があり、その志向する方向性を理解すると、なるほどと感じます。いずれの場合も、要するに音楽が、曲が好きだからなのでしょう。再生装置のグレードによらないというのも、よく聴きなじんだ曲ならばラジカセでも充分に楽しむことができます。演奏家AでもBでも、楽器編成が様々でも、お気に入りの音楽にはいっこうに差し支えない場合も多いです。

Prokofiev: Symphony No. 5, Szell & ClevelandO (1959) プロコフィエフ 交響曲第5番 セル


Goldberg Variations József Eötvös, guitar [FULL] J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲 (ギターによる)


写真は、亡父が愛した淡いピンクのシャクヤク。最初に赤が咲き、続いて白が咲き、最後にこのピンクが咲きます。サクランボの季節の楽しみです。


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サクランボの選果のしかたとツール

2022年06月12日 06時00分37秒 | 週末農業・定年農業
我が家のサクランボ「佐藤錦」の出荷が始まりました。出荷の前に、まず選果の段階があります。ここでは、収穫したサクランボから実割れやキズのあるものは除き、着色の程度をそろえ、実の直径で「LL, L, M」などに分けてパックに詰めます。例えば



いずれも着色の程度は「秀」レベル、実の大きさは左から「2L, L, M」となります。着色の程度は、農協の集荷場で機械で読み取って格付けしますが、佐藤錦でこのくらいの着色の程度なら順当に「秀」だと思います。



大きさを判断するのに、写真のような指標を使います。例えば2Lの穴を通り抜けMの穴を通らないものはLということになります。慣れてくると、ひと目でサイズが判断できるようになります。目分量、目測というのは案外役に立つ能力です。



パックに詰める量は、この場合(200gフードパック)は、220g 以上を詰めています。こちらは目分量ではできませんで、毎回キッチン秤で規定量を満たしているかをチェックします。そんなわけで、収穫作業よりもこの選果作業のほうが時間がかかるのです。

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佐藤錦の収穫は自分の剪定の結果を確かめる機会でもある

2022年06月11日 06時01分30秒 | 週末農業・定年農業
六月も中旬に入り、サクランボ「佐藤錦」の収穫が始まりました。まずは、住宅地にあるためか少しだけ成熟が早い自宅裏の園地から。脚立で登り降りしていると、垂直移動になるためか歩数のわりに疲労がたまるように感じます。今までは、脚立をかかえて移動して収穫作業を行っていましたが、今年は高所作業台車に切り替えました。確かに、亡父も晩年は全面的に高所作業台車に頼っていましたが、臨機応変の対応にはやや劣るけれど、疲労軽減のためには良い方法だと感じます。

ところで、果樹の収穫は自分で実施した剪定の結果を確かめる機会でもあると感じます。自宅裏の果樹園は、人に聞いたり専門書を読んだりしながら(*1,2)自分で剪定を行っていますが、充分にできているかどうかは別として、技術的にはだんだん上手になっているような気がします。

  • 樹幹から上方に伸びる枝は、途中で外側に向かう横枝を残して上部を切り、樹形をあまり背高にしない。
  • 横に伸びる枝は、伸びようとする方向に伸ばすようにし、無理に切り詰めない。むしろ、そこから脇に張り出す枝を途中で切り、枝どおしがかぶさり合うのを防ぎ、付け根に良い実をならせるようにする。
  • 幹から離れすぎるほど伸びた枝は、どうしても実が小粒になりやすいので、途中で垂直上方に突き出した枝のところで切り戻す。
  • 幹から伸びる新梢は葉数枚を残して切り、樹幹部を明るく光が入るように整える。

などを心がけています。

特に、近年は最後の新梢を切るテクニックを上手に使い、切った根本に充実した実がつくのを利用して、大粒の実を収穫する裏ワザ的に使っています。例えばこんなふうです。







新梢を切って光が当たるようにしておけば、大粒で赤い実が得られます。広い園地からこういう大粒の真っ赤な実だけを集めれば、それこそ桐箱に収めて販売するような特級品になるかもしれません(^o^)/
まあ、量的にはごく少量になりあまり一般的ではありませんので、私はそんな特殊な特級品を目指す気はありませんが(^o^)/

(*1): サクランボ果樹園の剪定作業の進行状況は〜「電網郊外散歩道」2020年2月
(*2): プロだから大丈夫というわけではない〜サクランボ剪定の意味〜「電網郊外散歩道」2020年2月
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そろそろサクランボ「佐藤錦」の収穫が始まる頃合い

2022年06月10日 06時02分10秒 | 週末農業・定年農業
6月もそろそろ中旬に入る頃、サクランボ「佐藤錦」の収穫が始まる頃合いです。早生種の「紅さやか」ほど真っ赤な色にはなりませんが、しだいに赤く色づいてきています。赤く色づいている実から先に収穫し始めますが、困るのは雨降りです。その理由は:

  • 雨降りでは収穫する人が濡れて作業しにくいし、収穫物が濡れていると傷まないように乾かすのも大変。
  • 雨降りが続くと、根からの吸水量が増加し果肉が膨張して割れてしまう、いわゆる実割れ、裂果が発生する。裂果は果汁がベトベトして傷み、カビが生じやすいために、商品価値がゼロになる。

というところでしょうか。

今月の6日・7日と降り続いた雨のために、我が家でも露地栽培のサクランボはかなり実割れを生じています。熟した実ほど裂果になりやすいため、食べてみるとむしろ美味しいのですが、やっぱり見栄えはよろしくありません。ご近所に分けてあげたくても、「うちでもやんだぐなる(いやになる)ほどある」と言われてしまいます(^o^)/ 



例年、6月初旬はパラパラ程度しか降らないものですが、今年はどうもまとまった雨がひんぱんに降る傾向があるようです。雨の晴れ間を縫うようにして、収穫作業をどんどん進める必要がありそうです。

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武部健一『道路の日本史』を読む

2022年06月09日 06時00分35秒 | -ノンフィクション
中公新書で、武部健一著『道路の日本史〜古代駅路から高速道路へ』を読みました。購入後、読み終えるまでにしばらく時間がかかりましたが、内容がたいへん興味深く、権力者の交代の様子を描く歴史にはない面白さがあります。抜書をしながら読みましたので、時間がかかったのにはそのせいもあるかと思います。

さて、個人的に興味深かった点をいくつかピックアップしてみると;

  • 並木の始め(p.32) 東大寺の僧・普照の奏上による。「まさに機内七道諸国駅路の両辺にあまねく果樹を植うるべきこと」天平宝宇3(759)年6月22日公布の太政官符。「道路は百姓(人民)が絶えず行き来しているから、樹があればその傍らで休息することができ、夏は厚さを避け、餓えれば果樹の実を採って食べることができる」(p.33, 普照の奏状より)
  • 7世紀後半、律令制国家の駅制の全国展開。古代の駅路は道幅12m、両側に溝を持つ直線路だった。これが平安時代に道幅9m、さらに6mに縮小された。
  • 駅路の使われ方。日本の古代駅路の場合は (1)有事の際の迅速な情報連絡、(2)軍隊の移動、(3)公用役人の移動、(4)都への貢納物の輸送 であり、民間人の旅行は眼中にない。この点は、古代ローマの道とは異なっている。
  • 現代の高速道路と古代駅路の驚くべき類似性(一致)、キーワードは計画性と直進性
  • 中世 崩壊する律令体制と道 乱世と軍事の道 蒙古襲来の一報は古代よりも遅い(時日が多くかかっている) 統一した道路システムを持たなかったため

などが挙げられます。



他に、近世の街道並木の別な側面として、周囲の田畑からの侵食を防止するのに有効な手段であるとか、山形県において大掛かりな道路工事を進めた明治の三島通庸のことや、日本の道路の劣悪さを批判するイザベラ・バードが三島が作った道路を高く評価したことなども興味深いものです。

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「山響クロニクル-07」で「本当の危機」の原因を知る

2022年06月08日 06時00分26秒 | -オーケストラ
地元紙「山形新聞」で、山形交響楽団が今年50週年を迎えた記念に「山響クロニクル」という連載記事が続いており、これがたいへん興味深い内容です。伊藤律子記者の記事ですが、今回は「本当の危機」という副題で、文化庁からの助成金を断念するという苦渋の選択をした事情でした。これは私も知らなかったのですが、1975年に宮城県にもプロ・オーケストラが結成され、楽団員が退団してそちらに参加するケースが相次いだ頃が最大の危機だと思っていました。ところが実際は違っていたようです。1980年、地元の支援により事務所と練習場を確保し、団バスが寄贈され、オーディションも行われて団員数が30人に届いた頃、文化庁が楽団に対する新たな助成基準を打ち出したのだそうです。その内容は、5年後までに2管編成、有給団員55人以上にすること、という厳しいもので、山響はこの基準に届かない。当時の文化庁の助成金額が1,000万円超で、これが運営の柱だったとのことです。要するに山形と仙台と両方に別々のオーケストラはいらないので、合併しなさいという指導だったようです。これに対する答は、1985年の助成金断念、小さい規模でも地道に続けていく方針でした。

うーむ、なんとなくこの時代の風潮が思い出されます。要するに、「選択と集中」というキーワードがブームになっていた時代です。米国ゼネラル・エレクトリック(GE)社のジャック・ウェルチ社長が、自社の経営を立て直すために、世界でNo.1かNo.2の分野にのみ経営資源を集中し、他を売却・廃止することで一時かなり経営を盛り返したことで注目を集めたものでした。これが異なる分野でも流行となり、大を生かし小を切るような乱暴な意思決定があちこちで行われていたことの、その文化面での現れだったのでしょうか。

考えてみれば、選択と集中という考え方は野菜を育てるようなときには有効でしょう。同じ種類の種を蒔いてたくさん芽が出てきたものをそのまま育てると全部が小さくびっしりと育ってしまう。そこで、適切に間引いてやれば、少数がのびのびと大きくなることができる、という考え方です。

しかし、種が同一でない、それぞれ別々のルーツと経緯と可能性を持ったものを、野菜のように間引くことはできません。研究開発なども同じですが、世界でNo.1やNo.2になっていた分野も、それ以前は吹けば飛ぶような弱小グループだった時代があったはずです。それがほそぼそと研究開発が続けられたために、幸運にも世界でNo.1やNo.2になることができただけではないのか。やみくもな経営の多角化は間違いだけれども、乱暴な選択と集中も間違いなのではなかろうか。

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果樹園での農作業には似合わない音楽

2022年06月07日 06時01分02秒 | クラシック音楽
昨日と今日と、雨降り続きで露地栽培サクランボの収穫作業はお休みです。そういえば先日の日曜日、午前9時からのNHK-FM「名演奏ライブラリー」は「カルロ・マリア・ジュリーニ」の特集でした。いつもですとラジオから流れる音楽を楽しみに脚立に登り降りしてサクランボの収穫をするのですが、今回はなんとヴェルディの「レクイエム」でした。残念ながら、この曲は野外で農作業をしながら聴くべき音楽ではありません。状況にまるで似合わない(^o^;)>poripori

ジュリーニは、私が若い頃には正規盤で売出し中の有名指揮者であり、懐具合の事情で廉価盤中心だった当時はあまりご縁のなかった人です。その後、CD時代になってからも、どうしても触手が伸びません。そのジュリーニの特集ですから、折角の機会と興味を持って聴いていたのですが、ブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」といいヴェルディの「レクイエム」といい、果樹園における野外作業のお供にはまるで似合わない音楽が中心で、なんだか残念でした。

いやいや、そもそも農作業にクラシック音楽をお供にしようというところに無理があるんだよ、という意見もあるのでしょうが、決してそんなことはありません。おおらかで伸びやかで屈託のないタイプの音楽は農作業にもよく似合います(*1)。今回は、似合わない音楽を意識したということでした。

(*1): 春の農作業と音楽〜「電網郊外散歩道」2010年3月

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不思議なつながり〜指揮者とその祖母の縁

2022年06月06日 06時00分14秒 | クラシック音楽
現代においては、指揮者はあるオーケストラの演奏会が終わると別の演奏会へと、文字どおり飛び回る生活が多くなっていることと思います。その意味では、現代では特定の地域やオーケストラとの関わりの度合いは薄く浅くなってしまいがちになるのは、やむを得ないことかもしれません。ただし、われらが地元オーケストラ、山形交響楽団の場合は、創立名誉指揮者である村川千秋氏のもとで誕生以来、飛躍の原動力となった飯森範親氏が長く常任指揮者〜音楽監督をつとめ、その後、現在の阪哲朗氏が引き継いで創立50周年のシーズンを振っています。その点から見れば、指揮者と地域との関わりは深い方と言えるかもしれません。



そんなことを感じている今日この頃、先日、5月28日付けの山形新聞の記事(伊藤律子記者によるもの)には驚きました。阪哲朗さんが山形北高音楽科の生徒たちの演奏指導をしたという記事でしたが、実は公立高校としては東北・北海道地区で唯一の同校「音楽科」の開設には、阪さんの母方の祖母が同校同窓会長としてたいへん尽力されたのだそうです。なんとも不思議なつながり、ご縁を感じます。

そして、これは単なる偶然というよりも、趣味嗜好のあり方、感性というものが、例えば祖母から母へ、そして息子へという具合に、かなり影響するものと考えることもできます。文化的遺伝というか、家系的な連続性というか、そうしたものがありそうです。



そうした視点でいえば、私のクラシック音楽愛好の感性も、案外そのルーツは祖父の兄弟が集まったときによく歌っていた讃美歌の響きにあったのでは、と感じることがあります。早く母を失った長兄(祖父)が多感な青年時代に村山農学校でクリスチャンである某先生の影響を受け、大正時代に当時の村山教会の聖書研究会に入っていたこと、その弟たちもそれぞれに濃淡はあってもキリスト教の影響を受けていたこと、特に末弟は旧制山形高等学校で黒崎幸吉先生の教えを受け、その娘を娶っていることなどが、田舎の農村にあっては珍しい響きを持つ讃美歌に親しむ機会があった理由というか、背景があったということでしょう。

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風が強かったがサクランボ収穫作業に従事〜【業務連絡】今年も産直を実施します

2022年06月05日 06時01分07秒 | Weblog
よく晴れた土曜日、農協に電話で確認したところ、すでにサクランボシーズンの特別態勢に入っているとのことで、土曜日も休まず集荷を行っているとのことでした。ずいぶん風が強いけれど、せっかくの好天を無駄にしたくないので、妻と二人で早生種「紅さやか」の収穫と選果作業に従事。労働力が二人分ということで、出荷数量(箱数)もちょうど二倍になりました。前日の出荷分も「特秀」の最高評価。ありがたい。



【業務連絡】 受付期間:6月5日(日)〜6月13日(月)

昨年まで、我が家のサクランボ「佐藤錦」や桃「川中島白桃」をお申し込みいただいている皆様、人手の見通しがつきましたので、今年も下記の要領でサクランボ「佐藤錦」の産直を実施いたします。

昨年から採用した農協に出荷するときと同型のパッケージを用いて、
 ■200gフードパック×8個入り1箱(1.6kg) 4,000円、送料別
 ■200gフードパック×4個入り1箱(0.8kg) 2,400円、送料別
となります。差し支えなければ、どうぞお申し込みください。
その際は、例によって
 送り先:郵便番号、住所、氏名、電話番号、数量
 差出人:郵便番号、住所、氏名、電話番号
を当方の @nifty のメールアドレスにお知らせください。
(念のため、受け取り不可能な日がある場合はお知らせください。)
なお、発送はクロネコ便で6月中下旬を予定しています。

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雨降り時にはサクランボの収穫はどうするのか

2022年06月04日 06時00分37秒 | 週末農業・定年農業
例年、6月上旬はさほど雨は降らないのでしたが、今年はなんだか様子が違うようです。昨日も午前中は降ったりやんだり、農協の集荷は14時頃までですから、できれば午前中は降らないでくれるとありがたい。雨も降り方が激しいのであれば最初からあきらめて休養日とするところですが、昨日のように思い出したように降るような天候では困ります。妻は地域の役割で会合があり、私一人で作業した昨日の収穫のようすをふりかえると;

この記事の冒頭の写真は、色づきはじめた晩生種の「南陽」です。このときはまだ曇りのお天気でした。いま作業中の「紅さやか」を収穫していたら、ぽつりぽつりと雨が降って来ました。



平コンテナにフタをして、収穫物が濡れないようにします。




軽トラックの中に雨宿りして一休み。「かりんとう」でエネルギー源を補給しながら持参したホットコーヒーを楽しみます。



けっこう降ってきましたので、あきらめて戻りました。作業小屋の中に広げて湿気を乾かします。




結局、残念ながら3箱しか出荷できませんでした。では晴天が予想される今日こそ! と意気込みましたが、土曜日は農協の集荷がお休みです。雨の日は集荷も開店休業状態で暇そうなのに、お天気の良い日が休みとはちぐはぐなことですが、佐藤錦のシーズンになると文字通り臨戦態勢、休めない状態になりますので、今のうちに休んでおかないと体が持たないという面もあるのでしょう。
【補足】
と書きましたが、念のため朝一番に電話して確かめたら、すでにサクランボ特別態勢に入っているそうで、土曜日でも集荷しているとのことでした。せっかくの晴天ですので、頑張って収穫して選果・出荷しました。

このところ、出荷した「紅さやか」の評価は最高級の「特秀」とのこと。生産者としては嬉しいところですが、いくら出来がよくてもお天気がなあ。来週も雨続きの予報のようで、今年は雨に祟られる年なのかもしれません。

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非常勤の仕事帰りに文具店で消耗品を補充し『Bun2』6月号を入手

2022年06月03日 06時01分04秒 | 手帳文具書斎
過日、非常勤の仕事帰りに行きつけの文具店に立ち寄り、何点か消耗品を補充するとともに、目についた文具を購入、あわせてステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』の2022年6月号をもらってきました。

今回、購入・補充したのは、

  • プラチナ プレッピー(Preppy)万年筆用インクカートリッジ 緑色(2本入) (88円)
  • プラチナ プレッピー(Preppy)ラインマーカー用インクカートリッジ 蛍光イエロー(3本入) (132円)
  • ぺんてる シャープペンシル グラフギア500 0.7mm 色:シルバー (440円)

の三点です。緑色のインクカートリッジは、Preppy 万年筆で使っていたエメラルドグリーンのインクがなくなりましたので、その代わりになるものとしての補充です。こちらはすぐに使用できました。蛍光イエローのラインマーカーは、使い切る直前で放置してしまっていたのですが、もしかしたら顔料インクの常でフェルト芯が目詰まりあるいは乾いてしまっているかもしれません。ぺんてるのグラフギア500は、握り部の金属質なローレットに惹かれた単なる衝動買いです。500円玉1個で買える贅沢(^o^)/



ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2022年6月号の特集は、

手書きの新たな魅力を発見!

というものです。その内容は、

  • 図やイラストを使って文章をまとめる〜三菱鉛筆のレッスン登場
  • 1日3分間×7日で美文字をマスター!〜ゼブラ・美文字練習セット「ビモア」
  • 濃く鮮やかな筆跡の万年筆用顔料インク〜パイロットの「強色」
  • 軸から芯まですべて金属製の鉛筆〜サンスター文具の「メタシル」
  • "音ハラ"に敏感なミレニアル世代に訴求〜ぺんてるの静音設計の油性ボールペン「カルム」

などとなっています。他には7×3の赤青色鉛筆や最新注目ボールペンなどが紹介され、近頃話題の筆記具が勢揃いといった感じですが、細字志向の基調は変わらないようで、当方のような老眼世代にはいささかツラい流れかも。

面白く読み、また役立ったのは「文具王のマストアイテム(後編)」でした。ペンケース「デルデ」、カシオの50周年記念電卓「S100」、マックスの「バイモ11」、カール事務器の「アリシスLP-35」ニ穴パンチ、などです。「バイモ11」は私も持っており、こういう実用系記事はありがたいです。



ところで、「手書きの魅力」というのは、自分でも書いてみたい面白いテーマです。少し時間を置いてテーマをあたためてみると良いのかもしれません。

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早生種サクランボ「紅さやか」の収穫と出荷を開始する

2022年06月02日 06時00分58秒 | 週末農業・定年農業
6月1日から、我が家のサクランボの中でも一番早い、早生種の「紅さやか」の収穫と出荷を開始しました。「佐藤錦」の味には負けるとはいうものの、たしかにさわやかな初夏の味です。特に色づきがよく鮮やかな赤色の実は、見た目が良いのでこの時期は高値で推移することが通例です。生産者としては、「見た目を気にする人は中身がイマイチ」などと悪口をいうのですが、確かに葉の面積が同程度なら光合成量も同じくらいでしょうから、見た目の赤い色素の合成に力を入れる品種は見た目より味(糖度)に力を入れる品種にやや負けてしまうのは当然なのかも。



こんなことを言うのは、「佐藤錦」と称する写真で異常に赤いものがあり、これは紅さやかの写真じゃないの?と不思議に思うことがあるためです。逆に、実物の佐藤錦を見て、写真ほど赤くないのは悪徳商法じゃないかと言われかねない。いえいえ、佐藤錦はもともとそんなにまっ赤っ赤にはならない品種なのですよ。



とはいうものの、紅さやかの赤い色は見事の一言。ホントの味はもっと赤黒い色に熟してからなのですが、大粒のものを少し食べてみて、このくらいならまずは旬の味と言えるかも。



午前中、ラジオをお供に収穫作業に従事し、選果の後、農協に出荷しました。市場ではかなりの単価が出ているようです。200gフードパック×8 だと、この8倍か〜。いやいや、農協の手数料でかなり目減りするからなあ(^o^)/



【備考】
ただいま、毎年お願いしている雇い人の人たちの都合を確認中です。確認が取れて収穫と出荷の日程が確実になりましたら、例年通り「業務連絡」をいたします。

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昨年の冬〜今春に植えた桃等の苗木の様子は

2022年06月01日 06時01分12秒 | 週末農業・定年農業
先年の大雪被害で倒壊したり、野ネズミ被害や堆肥不足による土壌の粘土質化などでだいぶ枯死が目立ってきた自宅裏の果樹園ですが、その一部を再生するために昨年秋から堆肥を入れ、「美晴白桃」や「青空むすめ」などの晩生種の桃や、だいぶ減ってしまった花粉樹の役割として、昨年初冬〜今春にかけて、サクランボの晩生種「紅秀峰」の苗木等を植え付けました(*1,*2)。

紅秀峰のほうは、芽の出るのも早く丈夫に育っている感じでしたが、桃のほうが芽が出るのが遅く、寒さのために枯れてしまったのではないかと心配していました。ところが、その後なんとか芽が出てきて葉も広がり、ほっと一安心したところです。写真は「美晴白桃」ですが、このまま順調に育ってくれれば桃の方は三年後には収穫が期待できます。サクランボのほうは、まあ8年〜10年はかかるでしょうか、私は80歳になってしまいますが、その頃には脚立で高いところまでは登らず自家用に収穫できる程度にはなっているでしょうから、楽しみに待つことにしましょう。



ロシア産の尿素など化学肥料が止まっている影響で、化学肥料の高値が続いているようです。であれば、今年は窒素肥料に関しては尿素に代えて当地の畜産農家から堆肥をどっさり購入して散布することでなんとか切り抜けようかと考えています。が、「窒素、リン酸、カリ」のうち塩化カリウムもロシア産が止まっているらしい。うーむ、これは剪定枝の焼却灰に含まれる炭酸カリウム(*3)を使うことで値上げ分くらいは(多少は)対応できるかも。量的には圧倒的に不足でしょうが。

(*1): 今季の農作業は終了と思っていたら〜サクランボと桃の苗木が届いた〜「電網郊外散歩道」2021年12月
(*2): 倒壊したサクランボの後に桃の苗木を植える〜「電網郊外散歩道」2022年4月
(*3): 剪定枝等を焼却するのは産業廃棄物の処分ではなく、もともとは肥料の再生産の意味があって行われていたものです。そのために、果樹の大産地である当地では農地で剪定枝を焼却する行為が条例で認められています。このあたり、消費者も大きな誤解をしているのではないかと思います。

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