夕方、ひねもすコオロギが鳴いている草叢を見ると、黄色や白い雑草の花が咲きほころんでいる。遠くにカラスの案山子も見える。
今を盛りに咲きほこる雑草の花々、しかし草刈り機の音がやがて響いてくる!
今が恋の季節!
カラスの案山子!
黒木に移植された蘭の花
枯葉のように黄色くなった落ち葉
葉が落ちるように逝きたいとドラマの主人公は言った。
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沖縄の遊郭や遊郭の女性たち、そしてその内外の芸能について今まとめているのだが、セクシュアリティーや家族制度、国家の仕組み、対外関係のありようがすべてそこに縮図のように現れているとみている。芸能は遊郭に付随するもので、その中にまた琉球王府の感性のありかが象徴的に表れていると言えようが、有史以前から人類史の中で避けて通れない遊里の存在がある。
昨今亡くなられた渡辺淳一さんの短編小説「長崎ロシア遊女館 . . . 本文を読む