身体だが、爆音で委縮する身体がありえる。不安を掻き立てられると、人間の身体は委縮していくのである。嘉手納周辺では、流産が多いと、以前産科婦人科の看護婦さんから聞いたことがある。人間の心を、身体を、異物の音が匂いが、光が歪めていく可能性は大きいと考えている。ここ2・3年間のかつてなかった軍用へりの騒音は、「ああまたか」と、苛立ちと不安をかきたてられたままである。時代の大きな変化(軍用ヘリや戦闘機の低空飛行の多さ)が身近な居住空間を侵食している。それがずっと続いている。 . . . 本文を読む
(琉球新報:2014年8月21日)
糸数慶子さんがジュネーブの国連人種差別撤廃委員会で沖縄の理不尽な状況を訴えたと琉球新報今朝の一面で取り上げられている。注目したいのは、琉球人としてのアイデンティティーの表示である。要求は穏やかな視点で、決して強烈な訴えではない。本来ならば戦後69年間、沖縄に治外法権で居座り続ける全米軍基地 . . . 本文を読む