翌日の27日に朝から夕方までSさんは家の後ろのガジュマルや小鳥たちが好きな実のなる大木などを、根こそぎではなく幾分形を残すように切った。そして前の庭で生い茂っているブーゲンや黒木も一部剪定した。
庭はこんもりとして、伸び放題で、特別命に別状がないかぎり、手を入れる必要はないと思っていたが、昨今、庭の樹木を切ったり剪定するのがお仕事のSさんは、なかなか作業をする機会もなくなってしまったとお話していたので、正直なところ、ほっておいてもいいと思っていたが、OKしてしまった。
後でお断りしょうかとも思ったのだが、一人でやる難儀仕事が少しは手間が省けるかと思った。
朝になると、パソコンの前にいて、すっかり忘れていたが呼び鈴でハットした。結局JAに行ったり、病院に行く他の要件を済ませてからは、こちらもまた大きな剪定ばさみを持って、前の庭のブーゲンやほかの草木を切ることになった。片付けが大変で、作業着姿で夜まで付きあったのだ。結局難儀は変わらず、大木の片付けなどもこちらに残された。やれやれ!
90ℓの大型のゴミ袋が8つ残った。それも丁寧に袋を縛るわけでもなく、置いたままだ。来週火曜日のゴミ出しの日までにゆっくり、きれいにまとめる必要がある。結局、そうした肉体労働に2日間時間がとられることになった。
のこぎりを使った後は腕は痛くなった。やれやれ!頼むことなくそのままにしていたら、小鳥たちもやってきただろうに~。巣もまた作ったかもしれないと後悔してもはじまらない。イソヒヨドリが赤い実を食べに来て、実がないので困ったように残された枝にとまったりしていた。ごめんね。余計なことをしてしまった。
まだ片付いていない。台風もやってくる。来週の火曜日までに多くの草木をまとめて出す必要がある。それで時間が結構取られる。他の事ができない。パソコンの前で見るべき動画が何枚かあり、資料の収集やまとめの大きな課題もまっている。いらだちと、あきらめ。焦ってもしょうがない。時に乗って歩くほかないのだから~。
そんな中で演出家の幸喜良秀先生からのお電話は嬉しかった。
氏は沖縄芝居実験劇場のことや、大城立裕先生の新作組踊のアメリカ公演の事などをお話した。「さらば福州琉球館」の中国での公演についても言及された。沖縄芝居実験劇場については、先生方の文化運動については、一冊の本にまとめられるべきですとお話した。
先生の資料に関してはそれを使っていいからとおっしゃった。
若い方々に、芸大に残された幸喜先生の資料に目を通すことができるのは幸いだ。一度演劇学会で「沖縄芝居実験劇場」のお芝居について研究発表したことがあるが、あの発表原稿やスライドはどこに置いたのだろう。やれやれ!
真喜志康忠生誕100年記念誌に関して、原稿をお願いしたのだった。
先生が紙面で書かれた論評や、「真喜志康忠を偲ぶ会」でお話された中身を文章化して、それらをまとめることをお約束したのだった。時間はあるようでないのだと肝に銘じる。