志情(しなさき)の海へ

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『琉球歌劇保存会30周年記念誌』がコロナ対策基金、つまり『舞台芸術がを未来に繋ぐ基金」で公演プログラムとセットで発行されるとの事!良かったですね!

2020-10-12 05:11:49 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
ただ取得したばかりの100万円で60ページほどの冊子になりそうなのは少し残念です。でも出すことに意義がありますね。

個人的にはA5版・ハードカバーの178ページ、200部で印刷代60万ほどで、某印刷会社とコンタクトを取っていたのですが、文化庁の配慮による基金を頑張って取得した事務局はすでにこの間の中身の吟味に関して尋ねることもなく、いきなりこちらが保有している寄稿文などの原稿なりデータを渡してください、でした。
 何ヶ月ぶりかに事務局と会長にお会いしたのですが、事務局は9月の半ばからいきなり手持ちの資料を返却してくださいの一点ばりで、この間の記念誌編集に関するこちらの企画案や意向がどうだったかに対して一顧だにせず、ただ寄稿者のリストや状況を記した紙片を基に「教育長の寄稿文などあるでしょう」との事~。
 理事会でこちらの関与(編集)は30周年記念公演に穴をあけた保持者になった方との関係(確執)で反故にするという事は、別に想定内で問題はなく、誰が編集の責任を引き受けるのかに関心があったのですが、事務局は、編集は琉球新報と沖縄タイムスのOBが担い、座談会は那覇市文化協会の崎間律子さんがやるとの説明があっただけです。200部発行とのこと!具体的なディテールは秘匿していて気になりました。こちらは持っている資料・データを返却すれがいいの一点ばりです。
 どんな中身なのかの吟味もなく、例えばリストにあげていた外国人研究者へのコンタクトも東京の研究者へのコンタクトも再度の取り組みが明瞭でない中で、保留状態でした。またすでに原稿を送ってもらったものも訂正する必要があるがままで置いています。また大宜見小太郎さんについても八木政男さんへのインタビューをして、それをまとめることになっていたのも、保留状態。真喜志康忠さんについても平良進さんへのインタビューをしてこちらでまとめるという約束で保留状態。
 保持者の写真への説明も保留状態です。
記念誌の山は30年間に上演した作品と出演者のデータでそれが大嶺さんを中心にかなりの資料になっており、もう少し詰める必要があって、それも保留状態です。
 60ページの冊子ではおそらくこちらが30周年記念公演パンフに記載した「詳細データは大嶺加代らの編集協力のもと、『琉球歌劇保存会30周年記念誌』に収録されると書いたことは達成不可能になるのだろう。
 ゆえに新しい編集担当者の名前を教えてくれと頼んでも事務局がシラを切っていたのは残念です。
寄稿文と座談会と保持者の写真データなどと公演写真などで体裁を整えるということになるのだろうか。
おそらく知らなかったのだろう事柄、例えば去年4月にやったシンポジウムで基調公演をされた仲程昌徳先生が書かれた長い論考のことなど、あれは親泊流のいい論文だから取り上げた方がいいですよ、と前に妙子会長には話していました。事務局のまわさんがそれらについて知るよしもなかったことが分かります。まったくこちらにコンタクトを取っていなかったので~。
 またシンポジウムでの保持者の発言内容の活字化も可能でした。それももちろん収録されません。
『花玉城:玉城盛儀ー評伝』の中の座談会や、寄稿文のように類似したイメージはしますが~、他のジャーナリストや芸能研究者の先行研究については敬意を示す注釈が必要でしょう。
 12月の舞台公演とセットで取り急ぎまとめるとの事、吉田妙子会長のこの間のご苦労が報われるように念じるばかりです。会長には協力しますと話していたのですが、コロナ、その他の要因でお目にかかることを躊躇していました。しかし吉田妙子さんは、やはり年を重ねても魅力的な俳優(役者)だと思います。彼女の技芸の凄さは、新聞社の芸能担当記者もよくわからないでしょう。また役者を見る目線にも狂いはない方ですね。
 10月11日、メールではなく、直に関係者とお話できたことは良かったです。新たな編集責任者にもお話したいですね。ただ手元にある寄稿文、論文などの原稿・データを返却しなさいではない関わりもあろうかと期待したいのですが~。

以上は所見です。しかし面と向かってこちらの意向を話した後で心がスキッとしているのも事実です。いい記念誌になったらいいね!
 そういえば、沖縄俳優協会が11月15日に県立博物館・美術館で講演やシンポジウムを開催するとのことです。上向きですね。拝聴したいです。

 将来的に「沖縄芝居保存会」が設立されることによって琉球歌劇、琉球史劇、そして時代劇や喜劇も保存継承されていくことになると考えています。現況は片手落ちです。今後「組踊」より面白い「琉球史劇」を誰が担っていくのでしょか?現況ではどうも史劇の主人公たちは組踊伝承者が演じるようになっています。沖縄芝居を演じる沖縄俳優協会や歌劇保存会はどうしたのでしょう?プロデュース制作の形態でかろうじて大掛かりな史劇が可能という状態です。歌劇保存会は、明治以降の伝統的な歌劇を保存継承する会ですが、30代が保持者になり、それを県の教育長が認定する沖縄です。会則にも違反する結果に驚きます。しかし保存会が候補者を推薦しています。つまりそれだけ危機的ということを示しています。
 30年の節目ゆえに当初から会長には、記念シンポジウムや記念公演、記念誌発行を提言し、こちらの関与としては、記念誌を編集・発行することを目標に理事会や役員会に関わっていた故に、内部のカオスがあって、目標達成ができなかったことは残念です。開示されないデータは何らかの形でまとめられたらと思います。                                                       (2365字)

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