(琉球新報4月8日)
復帰後に登場した「人類館」の意味する所は大きい。なぜ復帰後だったのか?「人類館」は超えられていない。ということは、現代沖縄演劇の怠惰だろうか?大城立裕作品の喜劇がそれに比類していると言えようか。
内間さんは高校生の時日本復帰運動に熱心に関わっていた若者だったことがドキュメント映像にもなっていますね。一度拝見することができました。その後の演劇集団「創造」との関わりはかなり深いものがあり、演出の幸喜さんは恩師でもあったのですね。お二人の信頼関係の絆が感じられます。初演の内間さんが演じた『人類館』の上演会をぜひ、偲ぶ会で放映してほしいです。昨今「創造」の記念誌はかなり充実してきています。現代沖縄演劇のリーダーの自負があふれています。
やはり現代沖縄演劇史は戦後75年の今、きちんと対象化する必要があるに違いない。んんん、逃げられない何かがあるのかもしれない。
(琉球新報4月10日)