懐かしい高江に立った。かつて、15歳の少女がひととき遊んだ川や野山が浮かび上がった。川エビをすくい取り、山桃を摘み取った野山が見える。生きている限りまぼろしではない思いでがそこにある!
ヘリパッド建設現場近くの萌えいずる新緑にこころが踊った!この自然は壊してはならない。米軍の訓練基地として供されているヤンバルの森は、悠久の命をはぐくみ、黄緑の色そのものに明日がほほ笑む春。そこに戦争の先陣を切って飛ぶオスプレ(海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22)のヘリパッドを建設するという。この不合理な施策を強行しょうとしているのは沖縄防衛局!?それを暗黙に容認しているのは現仲井眞沖縄県知事!そしてXXX長!そして数多の日本人!ウチナーンチュ!
現場では高校生や大学生も防衛局に雇われてヘリパッド建設に向けて汗を流し、反対する平和連のメンバーや多くの個人、あるいは東京や他の県から駆けつける方々と対峙する。ここに日米安保の縮図がレントゲンのように写し出される。
ラグビーのスクラムのように対峙させられる現地の闘いの場に息をのむ。遠くでただ見つめることの後ろめたさが春の彩りに照らされる。そこで一人、樹木と対話する「ウチナーイキガ」の存在に救われる。一人の存在の大きさを思う。あなたがいて自然が輝いて見えた!
常駐する女の姿も、赤子を抱いた母親の姿も、またことばを発することのできない老人の姿も、緑の中で静かに見えない拳を宙に突き刺していた。わたしも見えない拳を宙に突き刺した。「ウチナーイキガ」も見えない拳をいつも突き刺している!見えない無数の拳が見える。あなたの拳はわたしの拳で彼の拳も彼女の拳もまたわたしのもの!悠久の自然、たゆたう森の空気、春を大きく吸う。新緑を目に焼き付ける!信じられる存在がまばゆい新緑のようにそこにいて、それだけで胸が一杯になった2月27日!なまりあることばにただ聞き惚れていたいと思ったひと時!生きている今が信じられる。明日もーーー。
沖縄芝居役者(女優)吉田妙子さん!
<シャリンバイの新緑?>
高江のダム
阿部小涼さんがインタビューを受けているテントの前、吉田さん!
吉田さんは「道」という名護宏英氏の作品で強制的に土地摂取をする【力】とガソリンをかぶって闘うおばーを演じる!高江詣では「演技の根を深めること」になっている。わたしは撮影者でドライバーである。このブログでは妙子さんの応援のために彼女の動向を公開している。
<春の琉球松>
<高江に架かる橋>