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琉球アジア文化専攻卒論最終発表会と比較地域文化専攻博論公開審査発表を聴講、盛況だった!

2015-02-07 20:40:42 | 沖縄文化研究

                              (琉球アジア文化、卒論発表、盛況です!)

久保さんによる「辻遊郭における琉球芸能の継承に関する研究」は前から興味をもっていたので、その中の全く関知しなかった資料が一つあり、興味をもった。1930年代に辻の芸能の記録がフランス人によってなされていて、フランス語で書かれている。その文献にアクセスしなければです。遊郭の芸妓の四ッ竹の写真がとても魅力的である。先日人間国宝の照喜名朝一先生が四ッ竹は戦前は仲里節で踊ったのだよ、と話しておられたが、1930年のフランス人の記録でも仲里節だと表記されているとのことだった。仲里節だとすると辻との関係は深いと言える。花の本は辻遊郭であり、花はジュリである。

卒論とはいえ、中身の濃い発表をしている学生たちの成果は凄い、と単純に思った。文学研究が多かったが、直に読みたい論文がいくつかー。

『痴人の』論ー〈性ー権力)の古代と近代ー

琉歌から見る沖縄の「船」

井伏鱒二『かきつばた』論

谷崎潤一郎『秘密』論

空白の少女領域ー抑圧と翻弄、そして抵抗・太宰治『女生徒』を中心にー

岩井志摩子『楽園(ラック・ヴィエン)論」^「快楽」を手放さずに「抵抗」へとつなげる物語ー

「在阪沖縄県人」の「同化」/「抵抗」-『大阪球陽新報』に反響する「ノイズ」ー

柳美里『ゴールドラッシュ』論ー「カッコ」を外す試みー

李恢成「伽倻子のために」論ー抵抗の≪声≫を「聴く」ことを通してー

 文藝だけ揚げて見たが、参考文献が膨大だ。若い感性の鋭さと時代性を感じた。

博論の方もサマンサが英語でパワ―ポイントも分かりやすく発表した。1時間のコメントであり討論だ。空手用語は60程で、世界の空手人口は3000万人~5000万人とも言われる。世界の沖縄空手になって久しい。文化交流の大きな基盤になりえるだろう。空手指導者がまたウチナーグチで指導する空間・場所は特別なものであるに違いない。ウチナーグチ復興なり再生に向けた様々な取組がなされている中でウチナー空手がその扉を開くことになる可能性をもっていた。

サマンサさんの発表!≪Uchinaaguchi Language Reclamation in the Martial Arts in Okinawa and Abroad≫


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