甘美な香りをあたりに漂わせるゲッキツ!
仄めかしかもと思うひととき
のうこうな香りは一時のゲッキツの愛のひみつなのか
在りし日の、何かに掻き立てられた時が
蘇ってくるような
官能を揺さぶる明け方の花弁たち
月橘の下でかつて思い合う男女は
一つになった
今、ひっそりと老木は
過ぎ去りし日々を惜しむかのよう
白い花を押し広げる
蝶が飛んできてミツバチがやってきて
存分に蜜を吸う
残暑の9月
なぜ名残のような白い花弁が
狂い風が去るやいなや香りを解き放っているのか
この地からふるさとへ帰りたがっている
魂の訴えか
客死したのだ
戻るところは
産土の懐
赤土の島
こんなに咲き誇ると
今まで見向きもしなかった君を
今年はなぜか気になっている
仄めかしかもと思うひととき
のうこうな香りは一時のゲッキツの愛のひみつなのか
在りし日の、何かに掻き立てられた時が
蘇ってくるような
官能を揺さぶる明け方の花弁たち
月橘の下でかつて思い合う男女は
一つになった
今、ひっそりと老木は
過ぎ去りし日々を惜しむかのよう
白い花を押し広げる
蝶が飛んできてミツバチがやってきて
存分に蜜を吸う
残暑の9月
なぜ名残のような白い花弁が
狂い風が去るやいなや香りを解き放っているのか
この地からふるさとへ帰りたがっている
魂の訴えか
客死したのだ
戻るところは
産土の懐
赤土の島
こんなに咲き誇ると
今まで見向きもしなかった君を
今年はなぜか気になっている