志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

深夜の月橘(ゲッキツ)の花!いつもより咲き誇って!

2020-09-04 23:19:37 | 動植物
  甘美な香りをあたりに漂わせるゲッキツ!

   仄めかしかもと思うひととき

  のうこうな香りは一時のゲッキツの愛のひみつなのか
  在りし日の、何かに掻き立てられた時が
  蘇ってくるような
  官能を揺さぶる明け方の花弁たち
   月橘の下でかつて思い合う男女は
   一つになった
   今、ひっそりと老木は
   過ぎ去りし日々を惜しむかのよう
   白い花を押し広げる
   蝶が飛んできてミツバチがやってきて
   存分に蜜を吸う

   残暑の9月
   なぜ名残のような白い花弁が
   狂い風が去るやいなや香りを解き放っているのか

    この地からふるさとへ帰りたがっている
    魂の訴えか
    客死したのだ
    戻るところは
    産土の懐
    赤土の島
   こんなに咲き誇ると
   今まで見向きもしなかった君を
   今年はなぜか気になっている

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